2017年02月07日

積ん読?

 現在の住まいに建て替えたのは2000年だった。丁度区切りの良い年なので、忘れない。

 建て替え前の住まいには、雑多な本や雑誌が部屋を占有していた。他にも、レコード、カセットテープ、CDなどが溢れかえっていた。全ての部屋がこんな状態では息が詰まる。妻には文句いわれるし…。

 だから、一つ部屋を決め、これらを置く専用にした。書斎と言えば聞こえは良いけど、物置みたいなものだ。その代わり気兼ねすることなく、次から次に新しい本やCDを置いた。
 
 その内、足の踏み場もない状態になった。棚に入り切らなくなった本などを床に置くからだ。色んなものを跨ぐように室内を移動した(悲)。

 なんとなく妻と建替えの話が持ち上がった。まだ築17年しか経ってなかったが、不満が多く、愛情の持てぬ家だった。一気に話が盛り上がり、あっという間に契約まで進んだ。

 工事期間中は仮住まいに移る。こういう機会は不用品大処分には絶好だ。折角新しくなる住まいに再び不用品を持ち込むことはない。一気に片づけるべく、腰を上げた。私は専ら本類の処分に没頭した。

 普通、一度読んだ本はそれでお役目終了だ。二回以上読むような本は稀に違いない。だから読み終わったらすぐに処分すれば、増えることはない。それができないのは、心のどこかに、本を捨てる後ろめたさみたいなものがあるからかもしれない。

 私に自慢できるのは、購入した本はほとんど目を通している事だ。面白くなくても、最後まで読むことにしている。途中までピンと来なくても、後半面白くなることもあるからだ。最後まで面白くなかった本は、躊躇うことなく捨てることができた。単に購入するだけでロクに読まない、所謂「積ん読」状態ではないから、少しは本も救われる(?)。

 整理を開始したものの、何を捨てるか迷う。一冊手に取って、パラパラとページをめくるとつい読み始めてしまう。ちっとも作業が進まない(笑)。

 しかし仮住まいに移る日が迫ってくると、迷ってなどいられない。本のタイトル、作者名から選別するようにした。何しろ一度は読んでいるから、なんとなく中身が想像できる。

 慣れてくると、ほぼ即断のように処分が進んだ。やがて、捨てることに快感を覚えるようになった。「どうしようか?」と迷うものは、躊躇わず、処分行きとなった。

 こうして1/3位にまで減らすことができた。

 新しい住まいには書斎を設け、たっぷりと収納できる本棚を作ってもらった。また階段踊り場の壁をくり抜いて、文庫本専用棚にした。約1,000册近く収納できる。

 新しい住まいに移って初めの2,3年は、スキスキ、ガラガラのゆとりある書斎だった。特に本棚は未使用の棚が目立つた。踊り場の壁も、半分は空いていた。

 最初は空間があることに満足した。だがやがて、その空間、すき間を埋めたくなる。新しい本を買い込み、読み終わると本棚に収める。読み終えてからだから、スローペースだ。でも、すき間が減るということは、それだけの本を読んだ証でもある。少しづつすき間が減ることが励みになり、10年を過ぎたあたりから、すっかりすき間が消えた。文庫本スペースにも入り切らなくなってしまった。フロアの隅に本が 置かれるようになり、部屋の空間を圧迫する。

 これでは昔の状態に逆戻りだ。

 暖かくなったら、2000年当時を思い出し、一気に整理処分しようと計画している。
posted by Boo! at 23:17| 東京 ☀| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする