2008年11月28日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 37

 ピッチが正確に合わない楽器だと判明すると、途端にその楽器に対して嫌気が起きてしまった。それでも素人なりにその原因を探ろうとした。

 ブリッジとナット間の距離を測ったり、ハーモニクスを出してフレットの位置を調べたりと、色々と試みた。つぶさに点検した結果、ナット部分に原因があるような気がしてきた。

 中古として購入したものだから、前の持主がどのような使い方をしたのかは分らない。だが、ナット部分に明らかに手を加えたと思える形跡があった。

 どうやら、弦の高さを均一に揃えるためだったらしい。各弦のナットの溝を深く削ったり、浅く削ったりしてあった。低い音の弦は当然太いから、かなりな溝になっていた。単に溝の深さだけだったら、それほどピッチには影響しないかもしれない。問題はその削り方にあった。

 ナットとブリッジ間の距離を正しく守って削ったのであれば、問題はない。所が溝の深さだけでなく、必要以上にフレット近くまで削られている箇所があった。その為、各弦のナットとブリッジ間の距離が異なるのだ。つまりこれは、弦によってピッチが不正確になるということではないかと、推測できる。

 さらに問題だったのは、前の持主と私のチューニング法が全く違うことだ。同じゲージの弦を張れば、きっと弦高が揃い、ビビリ音も出ないのかもしれない。しかし、私のチューニングはどちらかと言えば、少数派。かえって、弦高がばらばらになってしまい、バーで相当に強く押さえないとビビッてしまう。それにこの時はまだ軽めのバーだったから、上手く押さえきれず、余計にビビリやすかった。
 自分でナットを削り直すことも検討したが、余りにも大きく削ってあるため、とても素人の手には負えない。

 悶々としながら、しばらくの間、そのまま使い続けた。だがある日、朗報が寄せられた。

 某人を介して、「出物のスチールギターがある」との情報だった。それも、フェンダーだという。飛び上がって喜んだ。

 フェンダーといえば、学生時代から憧れの楽器であり、貧乏学生の身ではとても手の出せるものではなかった。ウクレレでいえばマーチン(カマカではない)、ギターであればギブソン、というのが憧れの定番だった。

 そういえば思い出した。後輩にリッチな奴がいて、生意気にもフェンダーのChampを持っていた。それも新品だった。私はといえば、質流れ品のオンボロスチールに甘んじていたというのにだ。

 しかし、先輩と後輩の力関係は絶対的なものだ。ことある毎に、彼のフェンダーを取り上げ、仕事や演奏会では必ずそれを使った(笑)。その代わり、彼には私の骨董スチールを貸し与えた。楽器を提供させたり、ボーヤ係を命じて楽器の運搬をさせたりと、実に快適な先輩生活を送ることができた(笑)。

 かつて夢にまで見たフェンダー、それもプロの間で評価の高いStringmasterとは・・・。このチャンスを逃してなるものかと、話を進めてもらうことにした。
posted by Boo! at 23:59| 東京 ☀| Comment(8) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>Stringmaster

あこがれの楽器ですから、この後にどうなったか興味津々ですね。
Posted by たぬき at 2008年11月29日 11:23
たぬきさん

 己の腕と楽器のギャップが大きいような・・・(笑)。

 ペダルだと、SHO-BUDとか、EMMONSが憧れになるのでしょうか?
Posted by Boo! at 2008年11月29日 21:08
当時はSHO-BUDとか、EMMONSというものすら知りませんでした。

ワイアンでペダル弾きは少ないので、そういう知識はありませんでした。

自分のペダルは「グヤトーン」(カタカナでいうところがすごい!・・なにがじゃ!)で教えてもらう人もいなかったのですべて半音上げでした。

再開してエモンズのようにやりたかったのですが、3ペダル1ニーレバーではできません。

今、5ペダル4ニーレバーのMSAというものが中古で売っているのですが(これならエモンズができます)、これからこれをやるのはとうてい無理です。

ペダルをかじった後輩からはこのほうがよいと勧められるのですが、いまからでは絶対に不可能とあきらめました。

とりあえず、今のEMMONSでやってゆきます。
Posted by たぬき at 2008年11月29日 22:56
たぬきさん

 ペダルは10弦どころか、12弦なんてのもありますもんね。これだったら相当に音域が広がりますから、同じフレットのまま、けっこうフレーズが弾けちゃいますね。

 最近はYouTubeなんてもので映像がみれますから、弾き方がばれちゃうことがあります。音だけ聴いたら、すごい難しいことをやっていると感心していたら、実はバーがほとんど動いておらず、一つのフレットで弾いているケースも珍しくありません。「なーんだ」とがっかりしたりして・・・。6弦や8弦のラップでそれを弾こうとしたら、物凄く難しくなるのでいささか悔しい(笑)!

 しかし、和音にとことんこだわろうとしたら、やはり、ペダルに行き着くでしょう。ラップでは限界があります。らしい音は出せますが・・・。なんて、まだそんなレベルじゃないや(悲)!
Posted by Boo! at 2008年11月30日 00:36
>音だけ聴いたら、すごい難しいことをやっていると感心していたら・・・

そうなんです。
バーを動かさないで音階ができちゃうんです。
ただ、私の3ペダル1ニーレバーではできません。

でもエモンズをみるとアドリブは単音が多いですね。
究極は単音で上手に弾くことでしょうね。

へぼはごまかしが多いです(私なんかも同じです!)。
Posted by たぬき at 2008年11月30日 10:08
たぬきさん

>アドリブは単音が多いですね

 それでいいんですよね。和音は効果的に入れることで生きてきます。

>究極は単音

 スローメドレーのほうが、単音弾きは難しいようです。もろに欠点が出てしまうからです。また、その人の表現力も曝け出しますので、怖いですワ(笑)。その点、たぬきさんはお上手ですよ。見習わないと・・・このくらい褒めとけばいい?
Posted by Boo! at 2008年11月30日 17:52
今日、高校の連中とやったのですが(1月12日のお披露目に向けて・・・)、弾いていてつくずく単音の下手なことがわかります。

「鈴懸の径」なんてリフのあとのアドリブが単音で弾くとわれながらがっかり!

難しいですね!
Posted by たぬき at 2008年11月30日 20:38
たぬきさん

>スローメドレー

 スローメロディーの入力ミスです(笑)。

 弾いている時は気持ちよくても、録音して後で聴き返すとガッカリの場合が多いのは私もです。そういう意味からも、録音することは冷静に自己分析できて良い方法です。しかし、下手すると、自信喪失にもつながりかねませんが・・・。
Posted by Boo! at 2008年11月30日 21:11
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