2008年12月18日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 38

 舞い込んできた話に飛びつき、早速、現物を見させてもらった。

 ボディの前部とネック上面に「Fender」のロゴが目に入った。「ウーム、これがかの有名なFender/Stringmasterか・・・」と、妙に感激してしまった。8弦のダブルネックだった。

 私がフェンダーのスチールギターに触れたのは、40年以上も前の大学生時代のことだった。後輩が所有していた6弦のChampを、まるで私の楽器の如く、独占して使っていた。それ以来のことだ。

 「Fender/Stringmaster」は相当に古いものらしく、ボディのあちこちに傷や塗装の剥がれがあり、しかも、一度(?)塗り直した形跡が窺えた。ブリッジ周辺の金属部分には錆が出ていたが、それほど気になるほどではなかった。50年くらい前のものだろうから、仕方ないと思った。

 問題は、音が果たして正常に出るのか、噂通り、本当に良い音なのか、確認する必要があった。アンプに接続し、音だしをした。ざっと簡単にチューニングし、適当に弾いてみた。

 高音の伸びもよく、低音も太くはっきりと出る。全体にクリアで、和音での各音の粒が揃っている。気持ちの良いサウンドに聴こえた。ダブルネックなので、もう片方のネックもチェックした。こちらも異常はなかった。

 それまで弾いていた前の楽器のフレットが、かなりアバウトで、ピッチが合わなかったので、この部分にも注意を払った。

 耳による判断だから、若干、いい加減だが、少しずれがあるようだった。しかし、フレットとフレットの中間に置くほどの狂いはない。それにフェンダーは、ブリッジの前後を動かすことによって、ピッチの狂いを調節できるので、心配ないと判断した。

 現物を見る前から、「買う」と決めていたようなものだから、即決した。「**万円」と言われたが、それまで使っていた中古ダブルの購入価格とほぼ同じだった。

 現在でも、勿論、練習に使っているが、本当に良い楽器だと思う。ただ、弦幅が以前のものよりも狭いので、最初は少々戸惑ったこともあった。太めのバーを使っていることもあるが、注意しないと、すぐに隣の弦に触れてしまい、ミストーンが出やすい。全ては、私の未熟さによるのだが・・・(悲)。

 念願の楽器を手に入れると、色々と調べたくなるものだ。海外にはフェンダーの全てを調べつくしたようなサイトがある。これによると、シリアル番号から、1957年製造と判明した。Stringmasterは1953年から1980年頃まで製造されたらしいが、中でも、1956-1957年製のものが特に名器と言われているとか・・。使用している木材の種類が他の年とは異なるらしい。ということは・・・?

 「そうか、私のは名器なのか!」と、一層、大切にしたい気持ちが強くなった。だが、どこからか変な声が聞こえる・・・たぬきさんか? 「弾く人によって、名器にもなるし、迷器にもなるんだよ!」

 「ブタに真珠」「猫に小判」「馬の耳に念仏」「月とスッポン」「馬子にも衣装」・・・うーん、もう出てこない(ボキャブラリ不足だ!)。などと云われぬように練習に励み、楽器と腕前のギャップを少しでも埋める努力をしなければならないなあ。これが、一番、難しい!
posted by Boo! at 21:05| 東京 ☁| Comment(4) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「そうか私は名器なのか!」大切にしなきゃ。というか、単に同級生ということです。
Posted by paul okubo at 2008年12月19日 08:48
名器!いい響きですね。
私も「EMMONS」の音を出したときはうれしかったです。

ただ、やはり腕が悪いのでなかなか満足する音にはなりません。
 「ブタに真珠」「猫に小判」なんでしょうね(泣)
Posted by たぬき at 2008年12月20日 09:33
paulさん

 所で例のもの、仕事ではもう弾きましたか? お互い、大切に使いましょう。
Posted by Boo! at 2008年12月20日 21:38
たぬきさん

 高価な楽器ということでなく、良い音の楽器を持つと、幸せな気分になります。私の場合、幸せな気分のままで終りそうですが・・・(笑)。
Posted by Boo! at 2008年12月20日 21:45
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