2009年01月26日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 40

 かつての憧れの的であり、羨望の眼差しで眺めていた「Fender」スチールが自分の手に入った。私には縁のないことだと思っていたのに、色々な偶然やチャンスの積み重ねで現実となった。

 Fender/Stringmasterはフェンダー・スチールギターの中でも特別な存在であり、製造された期間も限られているから、出回っている数にも限りがあるのだ。誰かが手放してくれなければ、いくら欲しくとも手に入れることはできない。ましてや、程度の良いものになったら、益々、厳しい。

 そんな入手困難なStringmaster(ダブルネック)を取得できたのだが、実はその後、なんと2台のStringmaster(こちらはトリプルネック)譲渡の話が飛び込んできたのだ。トリプルになると、さらに希少だ。このあたりの話はいづれ書く事になるので、これ以上は触れない。

 このような貴重な情報が舞い込むようになったのは、私なりにその世界での人脈(?)を拡げ、アンテナを張ったことが大きいと思う。仕事にしろ趣味にしろ、やはり人と人との繋がりを大事にしないとダメだなあ、と痛感する。当ブログだってそうだ。もし立ち上げていなければ、未知の方たちとの交流など生まれるはずもなかったから。

 趣味や道楽全てに共通するのだろうが、何かを始めるとそれに関わる道具に関心が向くようになることは自然だろう。中には、始める前から道具だけを揃えてしまう人もいるくらいだ。「まずは道具から・・・」とはよく言われるが、揃った所で満足してしまう人も珍しくない。このような人は、大体において長続きしない傾向があるのではないか(笑)?

 そういえば、我が美人妻も数年前にテニスを始めた。最初こそ、「健康のためにやるだけだし、下手だから安いラケットで充分よ」と殊勝なことを云っていた。それが今はどうだろう。「これじゃダメだ。もっと良いラケットが欲しい」と、次から次に買い換えている。ウェアやシューズにも凝り出し、私のバーゲン特価品靴の何倍もするようなものを何足も買い集めている。

 一言、「用品ばかりに金を使わず、腕を上げる努力しろ!」と言いたいところだが、私も、妻の目を盗んではこっそりと買い換えたりしているので、見て見ぬフリをしている。下手な事を言ったら、かえって、やぶ蛇になる恐れがある。どうも我々夫婦は、よく言えば「夫唱婦随」だが、「似た者夫婦」「同じ穴のムジナ」のようだ(笑)。

 私には勿体ない楽器を手にしたのだから、練習にも熱が入るかと思いきや、それがなかなか難しい。人間とは弱いものだ(笑)。

 テスコを使っていた時は、バーを落とそうが、ピックで傷をつけようが、全く気にならなかった。しかし、今度はそういうわけにはいかない。できるだけ傷をつけまいと注意しながら弾く様になった。大事にしたいという強い思いがそうさせた。

 当然だが、練習すればするほど傷をつける可能性が増すから、練習を控えようかしら、とバカなことを考える始末。これでは、なんのために良い楽器を手に入れたのか・・・本末転倒だ。

 しかし、そのような初々しい心がけも1,2ヶ月を過ぎるとすっかりどこかに行ってしまい、「傷なんか恐れて練習できるか!」とばかり、乱暴に弾くようになってしまった。正直、あまり傷のことばかり気にすると、練習にならない。ジャズのジャコ・パストリアスのベースなんて、傷だらけ、ボロボロ状態だった。それだけ激しい練習したという証明みたいなものだ。

 Fenderになって一番戸惑ったことは、弦幅の狭さだった。とにかく狭い。テスコはかなり広かったので、隣の弦にバーが触れることはほとんどなかった。しかし、その狭さ故、相当に注意しながら弾かないと、上・下の弦に触れて、ミストーンが出やすい。そうでなくとも、私にはミストーンが多いのだ(悲)。

 この狭さに慣れるまで、意外と時間がかかった。使用しているバーが標準よりもかなり太いことも、狭い弦幅にはネックになった。スチールギターという楽器は、ほんの小さな違いがあっても、感覚的に微妙な違和感を感じる。デリケートな楽器だな、と思う。
posted by Boo! at 22:04| 東京 ☀| Comment(8) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
<弦幅>
いやあ・・。
これが大変でしたね。
今もってとなりの弦を弾くことが何度も(そのほうが多い・・・泣)あります。
Posted by たぬき at 2009年01月26日 22:29
たぬきさん

 ペダルは10弦以上が多いですから、もっと弦幅が狭いのでは?

 最近は視力も落ちてますから、弦がはっきり見えず、「一体、俺はどの弦をピックしようとしてるんだ?」と迷うことも珍しくありません。困ったもんです(笑)。
Posted by Boo! at 2009年01月26日 23:35
>まずは道具から・・・
私もスチールを本格的にやり初めて1年でトリプル買ってしまいました。弾けもしないのに・・・。
いつの日にか・・と思ってもう5年経ってしまいました。
買ったところからスタートですから、買って安心してはいけません。と自分に言い聞かせています。

弦幅は気になりますよね。もともと幅の広いハーモスを買うときもフェンダー幅に直してもらいました。
Posted by paul okubo at 2009年01月27日 08:39
BOOさん いらっしゃいますね。先ずは、形(道具)から入るのを得意にされているご夫人が「あたごおかりな」の周囲にも。カマカを3台お求めになられて、C F G7がやっとのようです。BOOさんの言われるのが大当たりのようですね。
Posted by 「あたごおかりな」 at 2009年01月27日 18:11
paulさん

>買ったところからスタート

 全くその通りなんです。手に入れるまでは、一生懸命、熱を上げるのですが、いざ、手にするとその情熱がどこかに行ってしまうのは、実に勿体ないことです。

>フェンダー幅に直してもらいました

 へー、そうなんですか! 凝り性ですね。しかし、結構な費用がかかったのでは?
Posted by Boo! at 2009年01月27日 21:13
「あたごおかりな」さん

 いるでしょう(笑)?

 経済的にゆとりがあるから、何台も買えるのでしょうが・・・。

 楽器は使ってこそのものです。お飾りにしても意味がないですし、コレクターにもなって欲しくありません。

 バイオリンといえば、ストラディバリウスが有名ですが、これも数に限りがあり、大方は世界の大金持ち収集家が所蔵しているそうです。それを有望な若手奏者に貸したりして死蔵させないところはさすがです。幾らストラディバリウスでも、あまり使われないと、全く鳴らないそうです。ですから時間をかけて弾きこみ、蘇らせると聞きました。
Posted by Boo! at 2009年01月27日 21:44
フェンダーのスティールが売れたとき、立川のFさんにトリプルネックを作ってもらいました。
最初触ったときに、あまりの幅の広さの違いに(実際には、微妙な違いなんでしょうが、感覚的にそう感じた)失敗した!!と思いました。
今見てもやはり広いですが、それ以上に、自分のピッキング技術が未熟すぎるんだと思っています。
Posted by ホッチキス8111 at 2009年01月28日 07:13
ホッチキスさん

 一度、その弦幅に慣れてしまうと、狭くなっても広くなっても、違和感を感じるでしょうね。

 注文製作だったのですから、Fさんと事前によく検討・相談すればよかったですね?

 そうでなくても、ピッキングは難しいですから、弦幅は大事だと思います。
Posted by Boo! at 2009年01月28日 21:01
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