2009年05月14日

「SHOWBOAT」 Kenny Dorham 5

K.Dorham_1.jpg

 K.ドーハムは私の好きなトランペッターの一人だ。余り饒舌でない所に好感が持てるし、やたらとテクニックを押し出さない点も好きだ。ハイ・ノートを控え、中音域主体のプレイで、これはマイルスやC.ベイカーに通じる所がある。なにより、唄心に溢れている。だから、何回聴いても飽きることがない。

 ドーハムは若いときからすごいプレーヤーと共演を重ねてきた。D.ガレスピー、L.ハンプトン、C.パーカーなどだが、とりわけ、M.ローチ/C.ブラウンによるいわゆる双頭コンビによるグループに参加したことは、大きな注目を浴びた。天才ペッター、C.ブラウンが交通事故で亡くなったため、急遽、彼が後釜として迎えられたのだ。その後は、J.マクリーンとコンボを組んだりしたが、60年代に入ってからは、フリーとして活躍した。残念ながら、1972年、48歳の若さで亡くなった。腎臓病だったらしい。

 唄心があるから、作曲でも良い作品を残している。「ブルー・ボッサ」なんか特に有名だが、ジョー・ヘンダーソンの演奏でヒットしたので、つい最近まで、ヘンダーソン作と誤解していた。他にも、「ウナ・マス」なども、多くのプレーヤーによって演奏されている。

 このアルバムは、有名なミュージカル「Showboat」からの作品を集めたものだ。アメリカ初のミュージカルといわれているが、偉大な作曲家ジェローム・カーンとオスカー・ハマースタインの作詞・脚本によるものだ。どの曲もスタンダードになっているところが凄い。

K.Dorham_2.jpg


 ドーハムの代表的なアルバムに、「静かなるケニー」がある。こちらも素晴らしい作品で、これと合わせて是非聴いて欲しいものだ。

 CD盤。1960年録音。Kenny Dorham(Tp),Kenny Drew(P),Jimmy Heath(Ts),Jimmy Garrison(B),Arthur Taylor(Ds)
posted by Boo! at 21:51| 東京 ☀| Comment(3) | JAZZはいかが? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いいですねえ。
特に「静かなるケニー」は何度聴いてもあきないです。

ペットでは、デビスは古いものしか好きになれないし、クリフォード・ブラウンは以前は好きだったのですが、この頃はあまり聴きたくありませんから、今ではケニー・ドーハムが一番隙かもしれませんね。
Posted by たぬき at 2009年05月14日 22:52
間違えました。
最後の「隙かもしれません」は「好きかもしれません」です。
Posted by たぬき at 2009年05月14日 22:54
たぬきさん

 渋くていいですね。たまに意見が合いましたね(笑)。

 ブラウンは別格だと思ってます。あのスケールの大きいプレイは素晴らしいとしかいいようがありません。ただ、どんな凄いプレーヤーでも、そればかりを聴き続けたら、大体は飽きるものです。

>隙かもしれませんね

 大した違いではありませんよ(笑)。たった、一文字ですから。
Posted by Boo! at 2009年05月14日 23:34
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