2010年07月12日

素晴らしい演奏に感激!

 とにかく、聴いていただきたい。





 Bud Tutmarcというプレーヤーは、日本ではあまり馴染みがないかも知れない。しかし実は大変な名手であり、スチールギター製作者としても評価が高い。

 彼の父親が楽器、電気増幅器などに造詣が深かったこともあり、Bud Tutmarcもその影響を受けたようだ。特にピックアップにはコダワリをもっていたらしく、スチールギターのどの位置にセットすればより良い音が出せるかに力を注いだ。今では珍しくはないと思うが、ピックアップを斜めにセットしてある楽器を見ると思う。これは、彼のアイデアから始まったのだ。こうすることによって、より深みのあるサウンドが可能になったそうだ。

 彼は、最初はベースから楽器を始めたらしい。それも電気ベースだったという。彼が高校生の頃というから1937,8年頃だ。こんな時代に電気とは物凄く先を行っている。やはり父親の影響だろう。アンプは父親製作のものを使った。

 やがて父親の教えを受け、スチールギターの練習を始め、プレーヤーとしての道を歩む。父親は大のソル・フーピー・ファンであったのだが、Bud Tutmarcは個人的にフーピーの知遇を得て、ついには一緒に仕事もするようになる。1942年から1953年までの11年間、フーピーが亡くなるまで親しい関係が続いたそうだ。

 1948年からはスチールギター製作にも力を入れ始めた。キッカケは、ハワイアン・スチールギタリストとして有名だったRay Moralesというプレーヤーのために、より良い音のスチールギター作りを目指した。それがやがて、上記のスラント型のピックアップのアイデアに結びつく。その初期型はフーピーにも提供したらしい。

 とまあ、能書きが長くなってしまった。断っておきますが、もしかするとここまで書いたことはあまり正確ではないかもしれません。おぼろげ、あやふやな記憶を元に書いているからです。もし、どなたか詳しい情報をお持ちでしたら、是非、教えていただきたい。なにしろ、彼に関する資料はほとんど見当たりません。アルバムも見たことがありません。

 でもこのYouTube映像で聴ける音だけで、彼の素晴らしさは伝わってきます。6弦のラップですが、単音でここまで味わい深く弾けるプレーヤーはそうはいないでしょう。じっと聴いていると、涙さえ出てきそうです。新しい「マプアナ」を聴いているようです。paulさんも、素晴らしい演奏には、6弦も8弦も、単音も和音も関係ないようなことをおっしゃっていましたが、まさに、Bud Tutmarcの演奏が当てはまります。

 所で、まだ健在かしら?

 良い映像を見つけた。



(追加)paulさんに教えてもらったので、その他の映像2つを掲載します。

 まず、「コハラ・マーチ」です。よく指が動く。





 次は、フーピーのオリジナル作品で有名な「Twilight Blues」です。





 paulさん、有難う。 
posted by Boo! at 23:36| 東京 ☀| Comment(15) | 特選「YouTube」映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シンプルだけどスチールが歌ってますね。
和音は我慢して最後だけでしたねぇ。
マプアナは好きな曲の一つですが、バックのカラオケ?が良いですね。このバックで演奏してみたいです。
Posted by paul okubo at 2010年07月13日 09:46
6弦で主に単音を主体に演奏している当方にとっては、大変encouragingな映像です。

数年前に来日したSarah JORYの pedal steel guitarを聴きに行った時、フライパンLAPでHawwaiian wedding song と Mapuanaなど数曲を演奏した頭の禿げたご年配のPlayerがいました。単音の音色がBud Tutmarcに良く似ていました。かなりの大物であるとの紹介でしたが、名前は忘れてしまいました。まさかとはおもいますが、たぬきさん 覚えていますか??
Posted by きぃばつ at 2010年07月13日 10:15
http://www.youtube.com/watch?v=cl5mwJIcpuo
若いときの映像が沢山upされています。
そちらを聴いていたら、ふと疑問に思った。
マプアナのここまで単音にこだわった理由は何なんだろう?
Posted by paul okubo at 2010年07月13日 10:20
きぃばつさん:
残念ながら覚えていません。
Posted by たぬき at 2010年07月13日 11:11
paulさん

>スチールが歌ってますね

 本当にね。枯れた良い味を出しています。paulさんが教えてくれた昔の映像もいいですね。やはり、勢いがあります。フーピーの影響も感じます。

 カラオケ伴奏も洒落てますね。

>単音にこだわった理由

 本人に確かめなければ分りません(当然だ!)。カラオケによるバックのハーモニーがジャズ的です。ですから、余計な和音で弾かなくてもいいということではないでしょうか。この辺はセンスの良さでしょう。
Posted by Boo! at 2010年07月13日 20:36
きぃばつさん

 きっと、きぃばつさん好みではないかと思います。勿論、私もこういう演奏は大好きですし、参考になります。

>Bud Tutmarcに良く似ていました

 もし本人でしたら、ラッキーでしたね。二度とないチャンスでしょう。

>たぬきさん 覚えていますか

 あっ、それは期待しないほうが・・・。あの方、大分物忘れが激しいようですから。
Posted by Boo! at 2010年07月13日 20:43
きいばつさんの質問
DeWittScott
http://pedalsteelmusic.com/music/scotty.htmlではないかと思います。
2004/10/22のSteel Convention中野ゼロホールのパンフレットがあったので、確認しました。違ったらごめんなさい。
Posted by paul okubo at 2010年07月14日 09:13
Posted by paul okubo at 2010年07月14日 10:54
お久しぶりです。
Booさん無事退院、しかも驚異的といえる程よくなっての退院、本当におめでとうございます。
慰めのコメントを書くような事態にならないでめでたしめでたしでした。
ずっとブログは読ませてもらっておりましたが、何となくコメントまでには至りませんでした。なにせ、気まぐれですから・・・

今回のスティール奏者(製作者)まったく知りませんでした。
私は音に鈍感なほうですが、スラーのかけ方、ビブラート、ブロックなど、とてもすばらしいので、驚きました。
日本では、和田さんが似ているような気がしますがどうでしょうか?
和田さんはリバーブがもっとかかっていますが・・・
Posted by ホッチキス8111 at 2010年07月14日 16:52
PAULさん

パンフレットをKeepされていたのですね。さすがです。
間違いなくこの方です。
教えていただいたYTの演奏を聴くと、ウエスタン系の雰囲気と感じました。
ありがとうございました。

Posted by きぃばつ at 2010年07月14日 22:19
ホッチキスさん

 お久しぶりです。生きてましたか?

>無事退院

 ありがとうございます。世の中が明るくなってうれしいです。政治は暗いけど・・・。

>とてもすばらしいので、驚きました

 無駄な音使いをしていないことも素敵です。私の場合は、「無駄だらけ!うるさいよ!」と、よく褒められます(笑)。

>和田さんが似ているような

 そう言われてみれば、そんな気がしないでもありません。でも、もっと垢抜けていると思いますが・・・。あっ、和田さんのファンに怒られそう。
Posted by Boo! at 2010年07月14日 22:29
彼のスチールをバックにニナ・ケアリイワハマナが歌ったアルバムが数年前にリリースされたので購入してあります。(日本に・・涙)
もう廃盤になったようでメレ・コムには載っていません。
今あるのはオムニバスの
http://www.mele.com/music/artist/bud+tutmarc/dreams+of+hawai%60i%3A+smooth+steel+guitar/
だけですが、それでも貴重な記録だとおもいます。価格も安いし・・・
Posted by MATT at 2010年07月15日 01:29
しばらく不在でしたので出遅れました。

マプアナ・・・素晴らしい単音でのデリケートな感情あふれるピッキングに感動です。
こんな弾き方大好きです。目指したいですね、少しでも。
Posted by 「あたごおかりな」 at 2010年07月15日 20:40
MATTさん

 やはり持ってますか。さすがですね。金は持ってないのに・・・(笑)。

>オムニバスの

 情報有難うございます。このアルバムの何曲かは音源として保存してます。そうか、この中に彼の演奏が入っていたのか・・・。メモがないので、不明でした。

 もし健在であれば、90歳近辺だと思いますが、まだ元気ですか?
Posted by Boo! at 2010年07月15日 22:02
「あたごおかりな」さん

>デリケートな感情あふれる

 上手い感想です。全くそうですね。このような演奏は、上からただなぞっても駄目なんですね。易しそうで難しいのだと思います。

>目指したいですね

 「あたごおかりな」さんの弾き方にも共通する所があると思います。特に、唄心という点で。
Posted by Boo! at 2010年07月15日 22:07
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