2011年02月25日

「WEST SIDE STORY」 RICHIE COLE 5

R.Cole_1.jpg

 久しぶりにジャズ・アルバム紹介です。

 ブログでは「スチールギターだ」「ハワイアンだ」と騒いでいるにもかかわらず、深いところでは、本当に好きな音楽はジャズであることは間違いない。

 一流のジャズ・プレーヤーによる演奏を聴くにつけ、「修練の賜物だなあ」と思い知らされるし、並外れた努力によって、彼らの素質が開花したものだと、納得させられる。

 我々のように(私だけか?)、ちょこっと気が向いた時に練習するだけで、努力の「ど」もないようでは、いくら私に素晴らしい素質があろうと(?)、開花するわけないのだ。ん?最初から素質なんかないのだから、努力しても無駄? 確かに・・・(涙)。

 今回紹介するアルバムはリッチー・コールの作品です。Alto Saxですね。

 一時、好きな時期があって、彼の新作が出る度に買い求めた。しかし10作近く聴いたところで飽きてしまい、以来、パッタリと聴かなくなった。

 大変うまいプレーヤーだと思う。テクニックも申し分ないし、楽器を操ることにかけてはトップ・クラスだ。それなのに、もう一つファンにはなれなかった。

 いくつか思い当たる点はある。まず、音色だ。きらびやかな高音に特徴がある。悪くはないけど、いわゆる「潤い」みたいな魅力に欠ける。

 ビブラートが気になる。昔はビブラートをかけるサックス・プレーヤーが多かった。しかし、コルトレーンの影響が大きくなってからは、ノン・ビブラート奏法が主流になっている。彼の代表作「Ballad」を聴けば、そのストレートな吹き方がよく分かるでしょう。

 私の好みも、やはりノン・ビブラート系だ。だから、R.コールの細かいビブラートはどうしても耳につく。でも彼のスピード感あふれるアドリブは魅力だから、もう少しビブラートを押さえてくれたら、大ファンになっていたかもしれない。

 もう一つ、ピッチが気になる。全体が微妙にシャープしている。特に長く音を伸ばすところでは、他の楽器とのずれが気になってしょうがない。どのアルバムを聴いてもこの傾向があるから、意識してシャープさせているのか、それとも楽器そのものの癖なのか・・・良くわからない。

 かつての名アルト奏者、キャノンボールもシャープ気味だった。でもあまりにも上手かったから、そんなことはどうでもいいと、無視できた(笑)。日本の代表的なプレーヤー、W.S.氏もかなりシャープした音だ。最近はかなり落ち着いてきたが、一時は「音痴」に聴こえるほど他の楽器とずれていた。日本ではファンが多いと聞くが、私には我慢ならなかった。もしファンがおりましたら、ごめんなさい。私個人の印象ですから。

 さて、肝心のアルバムですが、これはミュージカル「West Side Story」で使われた曲を取り上げたものだ。原曲そのものが素晴らしいから、素材としてはうってつけだろう。かつては、O.ピーターソン・トリオも同名タイトルのアルバムを出したことがあった。こちらはR.ブラウンとの呼吸も素晴らしく、今でも私の愛聴盤の一枚だ。だからどうしても比べてしまうが、やはりピーターソンのほうに軍配を上げてしまう。

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 今回紹介するにあたって、久しぶりに聴きなおしてみた。そうしたら、リーダーのリッチーよりも、ピアノのルー・フォレスティエリに魅了されてしまった。「15年も前にこれだけの素晴らしい演奏をしていたとは」と再発見に遅れたことを悔やんだ。でもその後の活躍を耳にしないから、どうしているのだろう。世界には、このようなミュージシャンがごろごろいる、ということかも?

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CD盤。1996年録音。
posted by Boo! at 22:42| 東京 ☀| Comment(5) | JAZZはいかが? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「West Side Story」と言ったらピーターソンとアンドレ プレビンでしょう。

私の好みはサックスはテナーにしろ、アルトにしろ音色です。

ズート・シムス、ジャッキー・マックレーン、ロリンズ、あと誰だっけ(このところボケていて名前が出てきません)、このへんは嫌いです。
ロリンズは昔は好きだったのですが、今はダメ。

リッチー・コールも嫌いかな。

あくまでも好みですから仕方ありませんね。

そうそう、スチールでは山○軍○と白○△の音が大嫌いです。
好きな人がいたらごめんなさい。
Posted by たぬき at 2011年02月25日 23:09
たぬきさん

 どんな楽器も音色が大事ですね。聴く側の好みと弾き手の好みが一致すれば一番良いのでしょうが、なかなかそうはいきません。嫌いだったら、聴かないことが一番です。

>スチールでは山○軍○と白○△の音が大嫌いです

 ジャズとは違う方の名前を出さないように(笑)。すぐ分かるじゃありませんか!「山口軍隊」と「白虎隊」でしょ? つまり、長州と会津のことね?
Posted by Boo! at 2011年02月26日 00:07
O.ピーターソン・トリオの「West Side Story」はよく聴きました。ピアノに凝っていましたので、サックスジャズは殆どきいておりません。

>長州と会津のことね?
二人の仲は悪かったのですか?
私は会津出身なので、薩摩・長州となると聞き耳を立てます。でも最近は会津若松市や山口市の間でお互いを理解しようとする努力が若い人達の間で進んでいるようです。
因みに、次男の嫁は薩摩出身ですが、歴史を理解しつつ仲良くやっています。
Posted by きぃばつ at 2011年02月27日 13:59
きぃばつさん

>二人の仲は悪かったのですか

 いいえ、そう意味ではないのですが・・・(笑)。ほんの駄洒落のつもりです。

 「山○軍○と白○△」とありましたので、無理やり、○と△に当て字しただけです。まさか、歴史にまで話が展開するとは思ってませんでした(爆)。

 しかし、長州と会津の怨念は凄いんですね。最近でこそ、歩み寄りがあるようですが・・・。いつの時代も振り回されるのは一般人ですが、それにしてもね。
Posted by Boo! at 2011年02月27日 21:39
訂正:


>そう意味では

 そういう意味では・・・・・・です(笑)。
Posted by Boo! at 2011年02月27日 23:25
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