2014年06月04日

京都・奈良 8

 「落柿舎」を出て、嵐山方向に戻ることにした。できるだけ、来た道とは違うルートを探しながら歩いた。「渡月橋」が近づくにつれ、人の数が多くなる。道の両側に並ぶ土産物店は、買い物客でごった返していた。

 昨年の大雨で桂川が氾濫し、渡月橋近くの旅館や土産物店が浸水被害を受けた。橋の上にまで濁流がかかり、流れてきた大量の漂流物が橋桁に引っかかっていた映像を思い出す。しかし今ではすっかり復旧し、影響すら感じなかった。

 桂川の土手を下り、下から渡月橋を見上げた。嵐山と桂川、それに橋の風景が美しい。春の桜、秋の紅葉時だったら、きっともっと美しいだろうと思った。やはり、次回は秋だ。

 橋を渡り、向こう岸に行く。先ほどの「モンキー・パーク」が気になり、探してみた。橋を渡ったらすぐに右に折れ、100mほど歩くと、それらしい看板を見つけた。まさか、あの二人に出会うとは思わなかったけど、ついキョロキョロしてしまった。

 もう夕方近くになっていたので、来た道を戻り、土産物店をはしごした。好物の「生八つ橋」を、一部は妻の仲間、義妹、ご近所へのおすそ分け、それに我々のおやつ用に買い込んだ。「オフ会にも」と思ったが、その日までには賞味期限が切れてしまう。涙を呑んで、あきらめた(あー、良かった!)。でもよく考えれば、オフ会メンバーは雑菌に強い方ばかりだ。腐ってもいいから、持参すればよかったか?

 帰りは、京都駅直行のバスに乗った。時間はかかるけど、バスは楽だなあ。

 この夜の食事は奮発して懐石料理だ。ホテルからタクシーに乗り、予約しておいた店に向かう。この店は、馴染みというわけではないが、今回が3回目になる。初回はおよそ30年くらい前、知人に招待されて行った。誰も気が付かないような場所にあり、「ここが?」と釈然としなかったことを憶えている。店内はこじんまりと小さく、カウンター席に6名くらい、テーブル席が二つ程度だ。小さな川沿いにあり、窓から見える景色はいかにも古い京都の町を思い起こさせる。春、ここから見える桜は実は一部の者に有名らしい。残念ながら夜だったので、外は良く見えなかったけど、明かりに照らされた川には風情がある。

 当時、いかにも年季の入った粋なおやじさんの腕による美しい盛り付け、器の見事さ、味の良さには感激したものだ。あとでその料金を知って、目ん玉が飛び出そうだった。「とても個人が来るような店ではないな」と、知人に大感謝した。

 2度と訪れることはないと思っていたが、15,6年前に京都旅行を計画した時、ふと、この店を思い出した。知人に連絡すると、その店は必ず予約が必要であり、しかも、お得意さんの紹介がないとだめだという。「よかったら紹介するよ」と言ってくれたので、知人の名前を出しながら、予約を申し込んだ。快く応じてくれた。親切にも(多分、金を持っていないと踏んだのだろう)、我々の予算に合う献立を考えてくれると言ってくれた。お蔭で、何とか払える金額で美味しく味わうことができた。

 今回も勿論事前に申し込んだ。店の近くで車を降り、懐かしい川沿いを歩いてから店に入った。残念ながら、あのおやじさんの姿がなかった。今は息子さんが継いでいた。料金も、当時よりも低く抑えられ、助かった。やはり、おやじさんの名前が大きかったのだろう。(注:店に迷惑をかけるといけないので、店名は伏します)

 満足してホテルに帰った。いよいよ明日は帰る日だ。夕方出発の新幹線なので、それまでいくつか周れそうだ。

posted by Boo! at 22:21| 東京 ☀| Comment(0) | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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