2014年06月25日

スチールギター

 大学を卒業してから40年も経て、再びスチールギターに触れることになった。これまでに何度も書いているから、皆さんの耳には「タコ」が、じゃない、眼に「タコ」ができているでしょう。「またかよ!」と思われたって、ブログのタイトルがそれを謳っているのだから、何回だって書く(笑)。

 再び練習を始めた当初、手元にあった楽器は一台のみだった。それも恐ろしく古いもので、大学生の時に質流れ品を買ったものだ。そういえば、最近は「質屋」さんなんて見かけなくなったなあ。

 手に入れた時点で、すでに相当古い代物だったし、傷だらけで汚かった。しかし、金のない学生にとっては、なんとか買える金額だった。そんなものでも自分の楽器を持てたことは嬉しかったものだ。

 国産の8弦ダブルだったが、当時は「バッキー・スタイル」一辺倒だったから、本当は8弦も必要ない。バッキーさんは6弦のAmチューニングだ。そこで、2本の弦を外してむりやり6弦スチールギターにした。もう一つのネックも6弦にして、こちらは最初、Aメジャー・チューニングにした。バッキーさんも、ダブルを使うときはそのようにしていたから、真似をしたのだ。しかし、Aメジャーは「マウイ・チャイムス」ともう1曲くらいの演奏しか使うことがなく、やがては8弦に戻した。いろいろなチューニングを試験的に使うためのネックになった。

 再び練習を始めることになり、何十年ぶりかで押入れの奥から引っ張り出した。錆、汚れ、カビなどでひどい状態になっていた。「練習には差し支えないだろう」と、しばらくは使い続けた。しかし、だんだん良い楽器が欲しくなる。素晴らしい楽器を手にしたからと言って、演奏も素晴らしくなるわけではないだろうが、やはり、物欲みたいのものが湧いてくる(笑)。これはオーディオに夢中だった頃、少しでも良い音を求めて、次から次にアンプ、スピーカー、プレーヤーなどを買い替えた心理と似ている。 

 たまたま中古のフェンダー8弦ダブルが手に入った。それまで使っていたスチールギターに比べ、歴然とした音の違いに感激したものだ。いらなくなった古い国産スチールギターは、その後、オークションに出品し、思いがけぬ高値で落札された。さらにその後、トリプルを処分したいという話が舞い込み、後先考えず飛びついてしまった(笑)。

 ダブルとトリプルが揃ったのだから、本当はこれで充分のはずだ。所が、今度はオークションでラップ型を手に入れた。持ち運びに軽くていいかなと思ったのだけど、持ち出す機会などないことを考えなかった。無駄な出費だったか、と反省している(笑)。しかしほとんど新品状態で、国産C製だ。定価の1/4くらいで手に入った。いずれ、オークションに出せば、私の落札額よりも高値で取引されるはずだと思っている(笑)。

 更にこの後、想定外のことが起こる。私のブログを読んだ方から、「スチールギターを買い替えたら、古いほうがいらなくなりました」と、コメントが来た。全く冗談のつもりで、「それなら私が引き取りましょう。でも、タダですよ」と返答したら、「それで結構です」と返事が来たから、びっくりした。その後、何度かメールのやり取りをし、都内のJR駅で落ち合い、本当にいただいてしまった。古いどころか、まだ新しく、きれいだった。8弦だったことも幸いだった。オークションで手に入れたラップと同じC製だったが、こちらは、スタンドのついたシングルだ。

 さすがに「タダ」では申し訳なく、少しばかりの謝礼金と、大量のハワイアン音楽の入ったCDとDVDを10枚近く差し上げた。

というわけで、現在4台のスチールギターを所有していることになる。しかし私に限らず、スチールギターを弾く方はおそらく2台以上所持している方が多いと思う。ネットで観たり、誰かの楽器を拝見すると、欲しくなるからだ。あたごウクレレさんだって、最近ネットで手に入れたとご自身のブログで公開したし、たぬきさんも買い替えている。きぃばつさんも、ご自宅とたぬきスタジオに一台づつ置いている。paulさんが最も熱心だ。購買意欲が誰よりも高い(笑)。すでに30台くらい置いてあるという噂だ。だから、家も傾いているほどだ。

 MATTさんや阿羅漢さんは、自分で製作できるから、羨ましい。先日のオフ会で見せてくれた阿羅漢さん製作のスチールギターは、凄いですよ。実にユニークだった。何しろ、上から張ってある弦は低音弦の太い弦だ。下の弦に行くほど細くなり、高い音になる。だから、普通のメロは弾くには、下部の弦から弾くので、易しい曲でも超難しくなる(笑)。下からボロンと全弦を鳴らすと、高い音から聴こえるので、上からボロンと下りなければいけない。嘘つけ?なんでも、テクニック向上のために考えたとか・・・。無駄な抵抗だと思うけど(笑)。

 MATTさんだって負けてなかった。こちらは竹製のボディだ。夜中に無断でよその家に入り込み、竹やぶから何本か切り倒し、それを板状になるように張り合わせた。所々から接着剤ボンドが溢れ出していたのは、ご愛嬌だ。弦を買う金がなかったそうで、スチール弦ではなくナイロン糸が張ってあった。三味線と勘違いしていたようだ(笑)。

 そういえば、あのイィヴィさんだって、ついにトリプルを買った。あまりにも嬉しくて、練習よりも、もっぱら眺めてばかりいるそうだ。

 所で、普段出しっぱなしにしているのは、トリプルだ。ところが、これはロングネックのため、標準よりも何センチか長い。

 良い点は、弦が長いため、音もよく伸びる。12フレットより上のフレットでも、フレット間が広いので、見やすい。

 しかし、スラントを使うと音程を正確にだすことが難しい。特に5フレットより下になると、フレット間がぐっと広くなり、バーを相当に曲げてやらないと不正確で汚い和音になりがちだ。意識して「曲げすぎか?」と思うくらいに曲げて丁度良い。

 どちらにしろ、アマチュアにとっては正確な音程で弾くことが大きな関門だ。まずはこれが基本中の基本でしょう。どんなに指が動こうが、あやふやな音程では台無しだ。

「いつまでも改善されないなあ」と嘆きつつ、今日も練習をサボった(笑)。
  
posted by Boo! at 21:25| 東京 ☁| Comment(11) | ハワイアン音楽・楽器関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>阿羅漢さん製作のスチールギターは、凄いですよ、、、、。

そんなに褒めてもらっても、、照れるな〜〜。
でも弦は普通の張ってましたよ!。
Posted by 阿羅漢 at 2014年06月26日 21:39
阿羅漢さん

>褒めてもらっても 

 別に褒めてはいません。ただ、ユニークだと言ってるだけです(笑)。

>弦は普通の張ってましたよ

 そうでしたか?

 それとも、楽器を左右逆にして弾いていたからかな?そんなわけないか(笑)。

 
 余計なひと言:製作する暇があったら、練習しましょう。
Posted by Boo! at 2014年06月26日 22:08
Booさんの歴代のスチールの何本かは触ったことがあるので、アレのことだなと思いながら読みました。私は円高の時に一寸買いに走りましたが、Booさんのように買い物上手でないので今は止めています。

そう言えばどこかでスチールを演奏するっていう話はどうなりましたか?

私も今度ウクレレ1本のみの伴奏でスチールを弾くことになりそうですがどうなりますか。
Posted by paul okubo at 2014年06月27日 09:29
新品スチールギターを購入したいのは山々ですが、Fenderには新品がなく、C製しかないと思います。しかしC製のシングルでも10kg以上と重く、腰の悪い私には持ち運びが無理です。BOOさんのラップもオフ会で触ってみましたが、結構ずしりと重い感じがしました。
そこで軽量のラップ製作を阿羅漢さんに「直接」依頼しました(BOOさんを仲介するとマージンが高いので(笑))。次回のオフ会では弾けるのではないかと楽しみにしています。
Posted by きぃばつ at 2014年06月27日 11:03
阿羅漢工房も安くは無いですよ。!!!
きっちりと材料費はいただきます!。
工賃はビール、大ジョッキ一杯ほどです。
一杯といっても腹いっぱいですから、、でも3杯は飲めないですね。
それと、Paulさんのサーフボードを8弦に改良(改悪になってしまうかも)中です。ピックアップをオーダー中です、本当は自分でコイルを巻いてみたいのですが、、、なかなか踏ん切りがつきません。
Posted by 阿羅漢 at 2014年06月27日 17:50
paulさん

>何本かは触ったことがあるので

 そうか、以来どうも調子が悪いと思っていたら、それが原因だ(笑)!

>どこかでスチールを演奏

 「ナイショ、ナイショ、ナイショの話はあのねのね・・・」


 来月なんですけどね・・・。気が重いです。

 全く練習してません。やはり、paulさんが「トラ」かな?


>ウクレレ1本のみの伴奏で

 ウクレレだけですか?ちょっときついですね。ベースが入ると助かるんですよね。

 ま、実力者paulさんですから、なんとかするでしょう。

Posted by Boo! at 2014年06月27日 21:34
きぃばつさん

>結構ずしりと重い

 そうですね。弦の張力も馬鹿になりませんから、それに耐えうる強度のボディとなると、重くなってしまうのでしょう。

 アコースティック・ギターでも、ネックには鉄(?)のロッドを入れて、反らないようにしてます。

 強度が不足すると、チューニングが狂いやすくなる、とは充分考えられます。

 しかし、阿羅漢さんが作るのですから、きっと超軽量タイプを考えるはずです。もしかすると、軽すぎて、吹けば飛ぶような楽器になるかもしれません。手抜きともいいます(笑)。
Posted by Boo! at 2014年06月27日 21:44
阿羅漢さん

>きっちりと材料費はいただきます


 そうです。下手に遠慮してはいけません。ましてや、あの二人はリッチです。使っても使っても減らない貯金に悩んでいるくらいです。

 弦1本に100000円、ペグ一つ50000円くらいは妥当でしょう。それに手間賃100万円ほど。

 これでは貰いすぎだと思ったら、私の口座に振り込んでください。1年365日、24時間、いつでも受け取ります。
Posted by Boo! at 2014年06月27日 21:50
Booさんのスチールライブ聴きたいけど部外者は入れないでしょうね。ベースライブがあればこっそり教えてください。

阿羅漢さん
最初は自分でやろうかと思って失敗した時のために2本買いました。
阿羅漢さんオリジナルのスチールも綺麗なフィニッシュで肌触りがとても良いです。好みの問題ですがピックアップがブリッジのそばにあるので音がちょっと硬めですね。
Posted by paul okubo at 2014年06月30日 09:30
paulさん

>部外者は入れないでしょうね

 当然です。敷居が高いのです。

 最低年収1億円以上が条件です。入場料は取りませんが、寄付は義務です。ま、少なくとも1000万円以上でしょう。

 このように厳しくすれば、オフ会メンバーに限っては誰もクリアできる者などおりませんから、安心して演奏できます(笑)。


>ベースライブがあれば

 そんなもの、ありませんよ。1年に1回あるかなあ・・・程度です。普段ほとんど弾くことはありませんから、ごくまれに頼まれると、にわか練習です。ですから、いつまでも指先がフニャフニャで、固くなりません。

 オフ会が良い練習にもなりますね(笑)。
Posted by Boo! at 2014年06月30日 22:59
6月22日某所でのライブに行った友人から写真が届きました。
ウクレレとスラックキーを左右に従えたベーシストが映えていましたが誰なんだろう?
Posted by MATT at 2014年07月02日 06:27
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