2014年10月18日

台風の中を? (3)

 天候に恵まれなかったとはいえ、静かな上高地を散策できたのは良かった。

 さて次の日の予定コースは「千畳敷」と「乗鞍高原」だ。どちらも高地にあるため、やはり、天候が心配だ。せっかく上まで行っても、ガスで何も見えないのでは、「一体、何しに来たのか」となる。

 「千畳敷」は信州の駒ヶ岳にある。信州生まれの母が、生前、良く自慢していた。「一度は行くべきだ。本当に素晴らしいから」と、目を輝かせていたものだ。そんな母の自慢話を、いつか確かめてみたい気持ちもあった。今回、やっと実現しそうなのに、悪天候が邪魔しそうだ。

 宿泊したホテルは安曇野にあり、かなり高い所にあった。翌朝、起床と同時に窓を開けた。いきなり眩しい光が飛び込んできた。なんと快晴だ。「やったー!これなら今日はばっちりだ」と喜んだ。(ホテルでの話もいろいろあり、書きたかった。しかし、もう面倒になったので、パスします(笑))。

 出発時間が迫り、バスの待つ駐車場に向かった。バスが走り出すと、添乗員が「皆様、本日は良い天気になりました」と語り出した。「これから向かう千畳敷へは、ロープウェイで上ります。しかし昨日から運行休止になっていましたので心配しましたが、つい先ほど、運行が開始されたそうです」と言うと、乗客から拍手が起きた。

 しかし釘を刺すように、「乗鞍の方は、まだ通行禁止です。遅くても、午後一時までに通行許可が下りないと、難しくなります。その場合は、他のコースに変更することになりますので、ご了承ください」と、申し訳なさそうに言った。

 「千畳敷」」もいいけど、ここまで来たら、「乗鞍」にも行きたい。祈るような気持ちだった。

 バスは「菅の台」という駐車場に停まった。ここから先は、路線バスに乗り換える。上高地同様、路線バス以外は通行できない。自然環境保護のためには仕方ない。路線バスだから、ツアー客以外の方も乗るはずだが、我々だけで独占した。

 ものすごい急こう配の道を上がっていく。日光の「いろは坂」をもっと狭くした道で、急カーブが連続する。バス同士のすれ違いはできない。そのため、常にバス同士連絡を取り合っていて、上から降りてくるバスはいつも我々のバスを待っていてくれた。そのための待避所が設けられている。ここでは、上るバスが優先だ。

 1時間ほど上がると、ロープウェイ発着駅に着いた。普段でも1時間待ちが当たり前だそうで、特に今の時期だったら3時間は待たされると聞いていた。しかし、さすがに台風の影響で、スキスキだ。1回乗車を見送っただけで、乗ることができた。

 約7分間の空中散歩だ。ぐんぐん下界が遠ざかる。所が、上がるにつれ、ガスが濃くなる。途中からは、真っ白になり、何も見えない(悲)。「あーア・・!」と、ため息が聞こえてきた。

 頂上駅に着き、外に出た瞬間だ。なんとウソのような風景が広がっていた。雲はきれいに流れ去り、遥か遠くに目をやると、雲海が漂っていた。それは見事だ。添乗員も声をあげ、「もう何回も来てますが、こんなに綺麗に見えたのは初めてです」と興奮していた。まさに台風一過だ。

 一帯はすり鉢のようになっていて、不思議な空間だ。2500メートルの高さにあるが、寒さは感じない。360度、ぐるっと見回すと、どこも絶景だ。すると突然、前を歩いていたおばさんが「キャッ!」と言いながら、コケた。美しい景色に見とれて、足元に注意を払わなかったのだろう。前のめりにバンザイするような格好でぶっ倒れた。このようなドジは女房に決まっているから、「バカだなあ」と笑おうとした。そしたら、見知らぬ女性だった(笑)。

 一時間以上、堪能した。すり鉢に沿ったコースを歩いた。高山植物もきれいだったが、無知なので、花の名前は分からない。むやみに写真を撮りまくったが、そういえば、妻を撮るのを忘れた(笑)。やはり、この際「妻よりも景色」でしょう。

 母の自慢したい気持ちが良く分かった。

 特別サービスで、二枚目の写真をどうぞ。

千畳敷.JPG

 さてこの後は乗鞍だけど、どうなることやら・・・?
posted by Boo! at 22:34| 東京 ☀| Comment(0) | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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