2015年10月19日

ビール券六枚なり!

 友人の指導する生徒さんたちの発表会に付き合った。

 ウクレレの生徒ばかりで、メロディ楽器を弾く者がいない。そのため単調になりがちで、普段の練習にも今一つ熱心さに欠けるそうだ。そこで発表会では何とかスチールギターで協力して欲しいと頼まれていた。

 私によそ様のグループに協力できるほどの力は備えていない。最初は固辞した。しかし重ねての要望に根負けし、承諾した。オフ会みたいに、皆でワイワイ騒ぎながら腕を披露し合うのなら喜んで参加するのだけど。

 彼は、私とは違う大学だったけど、学生時代からの腐れ縁だ。やはり無下には断れなかった。

 送られてきた予定曲のリストを見ると、全員一緒の演奏が15,6曲。加えて、少し上級の生徒5人で組むバンドで5曲。更に、友人と私、それにギターとベースが弾けるという彼の知人二人が加わって4人での演奏数曲とあった。合計すると25曲以上にもなる。しかも全曲にスチールギターを入れてほしいという。「これは大変だ!」と、少々焦った。しかし引き受けたからには、なんとかしないといけない。

 予定曲のコード譜も送られてきた。所が間違いの多いコード進行だ。特に気になるものは訂正し、送り返した。しかし、「本当はこっちの進行の方がよい」と思っても、特に間違いでなければ、目をつぶってスルーした。

 完全な間違いであれば、私の性分としては認めがたいので指摘した。これが全くの他人、一度限りのお付き合いであれば、多分黙ってやりすごす。だが彼は友人だから、遠慮しなかった。もし彼が突っ張って、「いや、生徒さんはこれで練習しているから」などと、誤りを認めなかったとしたら、二度と協力しない。

 しかしそんなことは杞憂で、むしろ感謝してくれた。「僕も自信なかったから助かったよ」と素直に受け入れてくれた。昔から素直な奴だったけど、いまだ変わらない。

 曲名は知っているものの、弾いたことのない曲が多い。演奏したことはあっても、キーが異なるのでやりにくい。またどこから仕入れてきたのか、全く知らぬ曲もいくつかあったので、音源を送ってもらい、参考にした。

 充分練習できるほどの時間はなかったけど、なんとか体裁を整え、当日を迎えた。リハーサルで音合わせしてみると、生徒さんたちは必死に練習を積んできたらしく、思いがけない好感触を得た。

 ステージといっても、どこかのホールというわけではない。5,60人ほどが入れるお店を借り切った。予定時間近くになると、満席になった。生徒さんの家族や友人・知人と思われる。

 最初の2曲くらいまでは、生徒さんたちの緊張感が感じられた。私もいささか緊張した。しかしその後はリラックス・ムードになり、演奏が伸び伸びしてきた。会場の雰囲気も良かった。

 スチールギターの演奏を間近で聴くのは初めてという方が多く、ステージが終了すると楽器のそばまで寄ってきて、しげしげと眺めたり、質問をくれた方もいた。特に関心の強そうな若い男性には、実際にバーを持たせ、実感してもらった。これがきっかけでスチールギターに挑戦する方が出てくると嬉しいのだけど・・・。

 約2時間近くのプログラムを終えると打ち上げとなった。出演者は勿論、来場者も交えてのにぎやかな交流の場になった。酒も入り、すっかり仲良しになってしまった(笑)。

 しかも思いがけなく、生徒さんたちの代表から「私たちのほんの感謝の気持ちです」と、「心づけ」を頂いてしまった。「いやー、いただくほどの演奏ではないのですから、そんなお気遣いは無用です・・・」と、一応受け取り拒否の態度を示しつつ、「そうですか?よろしいのですか?・・・で、いかほど入っているのでしょう?まさか、ハシタ金ではないでしょうね?」と言いながら、仕方なく受け取った(笑)。

 帰宅し、封を開けてびっくり!中には万札数枚、と思ったら、ビール券6枚だった(悲)。言葉通り、「ほんの・・・」だった。ま、私にはちょうどいいか・・・。


追記:話を若干(?)デフォルメして書いております。適当にプラス、マイナスしながら読んでいただけると、正しい内容に近くなります(笑)。
posted by Boo! at 22:53| 東京 ☀| Comment(8) | ハワイアン音楽・楽器関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
短期間に25〜6曲 う〜む お主出来るな!。
うらやまし〜〜。

ビール券6枚 う〜〜む 6億か!。
うらやまし〜〜。

スチール・ギター 確かに絶滅危惧楽器ですね。
Posted by 阿羅漢」 at 2015年10月20日 07:08
さすがです。曲数もそうですが、ステージ終了後にスチールの周りに人が集まるなんぞ、やはり人格者は違うなぁ。
Posted by paul okubo at 2015年10月20日 09:58
そうです「楽器の周りに集まってきた」のであって「Boo!さんの周りに」とは書いていませんね。正直なかたです!
Posted by MATT at 2015年10月20日 11:42
ビール券がでただけでいいんじゃないですか・・・?

一昨年だったか気仙沼に行った時は一人5万かかりました(もっとも翌日に温泉にも行きましたがね・・・・)。

12月5日の志村ふれあい館のクリスマスコンサートはカレーライスか何かだけ。

ボランティアの気持ちがないとやってられませんよ!
(プロ並のBooさんでも!!!!!)
Posted by たぬき at 2015年10月20日 23:11
阿羅漢さん

曲が多いと言っても、ほとんど歌入りですから、イントロとエンディングさえなんとかすればいいのです。しかし、曲によっては間奏を弾きますから、これがプレッシャーです。

>う〜〜む 6億か

 う〜〜む、益々認知症が進んでいるようですね。


>絶滅危惧楽器

 バーを持たせたら、「こんなに重いんですか!」と、驚いてました。ギターやウクレレのように、楽器一つ準備すれば音出しできるのと違って、本体、バー、ピック、それにアンプと、いかにも準備が大変です。こんなことも、遠ざかる原因かもしれません。
Posted by Boo! at 2015年10月20日 23:17
paulさん

>やはり人格者


 うーむ、心地よいお言葉!もっと言って(笑)!

 
 それにしても、生徒さんたちの楽器の高価なことには驚きます。平気で、「これ10万円です」とか、「20万以上でした」なんて、ほざくのです。どうも、腕前とアンバランスのような気がします。

 「そんな金があったら、謝礼金を増やせ!」と言いたい(笑)。
Posted by Boo! at 2015年10月20日 23:25
MATTさん

>楽器の周りに

 そうです。ですから人徳ならぬ「楽徳」です・・・て、うるさい!

 ま、MATTさんならさしずめ、「悪徳」でしょうかね?
Posted by Boo! at 2015年10月20日 23:28
たぬきさん

>ビール券がでただけで

 そうね・・・。でも、封筒といい、持った感触といい、いかにもお札が入っていたかのように錯覚させられたのは、いささか悔しい(笑)。

 
 打ち上げでたらふく食い、ビール、ワイン等々、飲み放題でしたから、これだけでも1万円分貰ったようなもの・・・と言い聞かせます。


>ボランティアの気持ちがないと


 たぬきさんは出演料をもらうどころか、「演奏させてください」とお願いして、迷惑料を払っているのでしょう?
 
 はたしてこれをボランティアというのか・・・。
Posted by Boo! at 2015年10月20日 23:38
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。