2016年07月15日

雑考

 お中元の時期ですが、基本的には「虚礼廃止」のスタンスなので、ほんの限られた方にしか送らない。

 ひと頃は仕事関係、親類を始めとして、生前両親がお付き合いしていた方達にまで送っていた。しかし私にとっては義理のみで送るだけなので、段々バカらしくなり、ある年を境に大半をスパッと切捨て、スリム化を図った。それでお付き合いが変になったかと言うと、そんなことはない。今では「どうしても送りたい」方だけに絞っている。散々お世話になったということもある。

 お中元、お歳暮は送らないけど、季節ものに限って送る相手もいる。新茶が良い例だ。むしろこちらの方が喜ばれるかな。逆の立場で考えても、新米やさくらんぼ、ぶどうなどが送られてくると凄く嬉しい。

 最近はスリム化を意識しなくても、自然に数が減っている(悲)。ついこの間まで元気だった者が次から次に亡くなるからだ。5月には秋田の従兄が亡くなったので、この春送った新茶が最後になった。

 6月末、お中元の手配をしようと、近くのデパートに行った。これまで送った履歴を一覧で表示してくれるので、品物さえ決まれば簡単に手続が済む。しかし今回は従兄ともう一人が亡くなったので、削除をお願いした。こういう時、いつも複雑な気持ちになる。「本当にいなくなった」ことを再認識させられるからだ。

 一方では、長年送り続けてくれた秋田の新米が今年から期待できなくなる。後を継いだ息子には期待できない。従兄最後の新米が残り少なくなったけど、精米する度に顔がうかぶ。また信州の従兄も難病にかかり、自慢の二十世紀梨の栽培ができなくなった。新米同様、昨年の梨が最後になった。丹精込めて育てた梨の木は全て伐採したそうだ。無念だったろうし、私も悲しい。

 いま気がかりなのは、都内に住む従兄だ。私より一回り近く年上だ。最近アルツハイマー病の症状が出てきたらしい。実を言うと、2,3年前から何となく私は異変を感じていた。日常生活にはほとんど問題なかったし、たまに「あれ?」と気にかかる程度だった。それがここへ来て、家族を悩ますほどの行動が目立ってきたそうだ。

 この従兄の連れ合いは大変できた人で、私も大好きで尊敬もしている。美人でもある。従兄の会社が上手くいっているのも、彼女の力に依るところが大きい。しかし最近は仕事にも支障が出始め、「どうしたものか」と、泣きながら電話がきた。

 話を聞くほどに、こちらが思う以上に深刻な状態にあることが分かった。「まずは病院で適正な診断を受けること。念のため、介護サービスの申請をしておくこと」などをアドバイスした。これらは母介護の経験からだ。

 しばらくして連絡がきた。嫌がる本人を家族中で説得し、大きな病院に連れて行った。診断した先生は「すぐに入院を」と勧め、そのまま入院となった。あきれるほどの急展開だ。そこまで症状が進んでいたということだけど、彼女は「ひさしぶりに熟睡できた」と、ホッとしたような声だった。

 これからどうなるのかわからないけど、快癒することはまず期待できない。また、家族で看ることも難しいだろう。後は穏やかに暮らせるように、老人ホームの手配も視野に入れるようにと伝えた。

 阿羅漢さんやたぬきさんのように、生まれながらにしてアルツハイマー的な方もいる。たまに正常だと、かえって「どうしたの?」と心配になるものだけど・・・(笑)。

posted by Boo! at 22:28| 東京 🌁| Comment(14) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アルツハイマーじゃないが最近は物覚えが悪い(もともとか?)、スチールで必死にフレーズをコピーしても翌日にはなかなか思い出せないことがある。

そういえばBooさんに貸した5億万円は、何時返ってくるのかな〜?。ま、はした金だから返してもらわなくても良いけど、、。
Posted by 阿羅漢 at 2016年07月16日 05:32
阿羅漢さん

>なかなか思い出せないことがある

 いいんですよ、それで。そうやって上達していくのです。例外もありますが(笑)。

 例えば、一歩上達したら二歩下がる。三歩上達したら五歩さがる・・・こうして上達よりもどんどん下がっていくと、5年後には全くの初心者になります(笑)。つまり、練習したことが無駄になります。

>何時返ってくるのかな

 やだなあ・・、もう忘れたのですか?
5月に秋田に行った折、駅のホームで手渡したでしょう。しかも倍返ししたら、涙を流して喜んでいましたよ。やはり、アルツハイマーかも・・・?


Posted by Boo! at 2016年07月16日 22:04
しばらくご無沙汰しました。
アルツは、自然の成り行きとして家族が認識し、愛情をもって今まで通りに接するほかありませんね。他の病気も併発していないかよく見てもらうのも大切ですね。
私の妹は数年アルツで苦しんでいましたが、日常は徘徊もなく過ごしていました。自分でもよく病状を認識し、外出は一人ではしない(一人で買い物にいくと帰り道がわからなくなる)、電話はでない(話の内容をすぐ忘れ、相手がわからくなる)、食事の味付けは家族に見てもらう(調味料の使い方が分からなくなり、味付けができない)などなど。不思議なことに過去の記憶と家族、親戚の認識は、はっきりしていました。その後、急性の膵癌で他界しました。ショックを受けましたが、自然の成り行きとして受け止める以外にすべはありません。
私は、SGのお蔭でしょうか、まだ大丈夫です−−−と本人のみが思い込みをしています。
Posted by きぃばつ at 2016年07月18日 07:57
きぃばつさん

 時々、あたごウクレレさんのブログに掲載されるステージの写真で、雄姿(?)を確認しております。


>自然の成り行きとして受け止める

 これが難しいのですね。程度にもよるのですが、軽いうちはなんとか頑張れます。しかし、段々重くなり、家族の負担が増えると、無理が生じてくるでしょう。

 家族で看るのか、施設やプロに任せるのか、どれが一番良いのかはそれぞれの判断でしょう。私は或段階を過ぎ、家族で背負うことが無理と感じたら、ためらわずに行政やプロの手助けを依頼するべきと考えます。共倒れになったら最悪です。

 今は小家族が多く、皆で助け合って面倒をみるということが難しい時代です。この点では、戦前の大家族制は良かったのかもしれません。

 なによりも寿命が延びたことも一因でしょう。
 
>SGのお蔭でしょうか

 楽器は良いと思いますね。

 「ピアノを弾くとボケにくい」の説を取り入れ、ピアノの代わりに机の上を指で叩く知人がいました。弾けないからなのですが、本人は弾いているつもりです。

 私に言わせると、これはほとんど無駄です(笑)。というのは、ピアノを弾くことは確かに脳を刺激するでしょうが、単純に指だけ叩いても無意味です。音を考え、次はどこの鍵盤をたたくかが重要で、それが脳を使うことになります。

 スチールギターも同様でしょう。フレットを見つめ、バーの動きに注意し、音程をたしかめ、ピッキングにも神経を使い・・・と実に色々な刺激があります。

 最近これを怠っているから、きいxさんの後輩が最近アルツ的になっているのかもしれません(笑)。
Posted by Boo! at 2016年07月18日 11:33
きい×さん
そうだったのですか。驚きです。
でも、ご本人が病状を認識されていたのは立派ですね。
BOOさんの言われるように 楽譜見ながら指で弦を頑張って弾きましょう。
Posted by あたごウクレレ at 2016年07月18日 17:14
あたごウクレレさん

 アルツハイマーにも色々な症状があるようですね。
 大学の大先輩がおかしくなった時はショックでした。教えられることが多く、大変尊敬していました。

 しかしある年電話したら、どうしても私を思い出せず、こちらも必死になって説明しました。関係する大学や共通の知人の名前など出しましたが、最後まで通じませんでした。
「最近人の名前が思い出せず、困っています。あなたにもご迷惑をかけます」と済まなそうな声には愕然としました。現在は老人ホームで暮らしているそうです。
 このケースはまだ救いがあります。穏やかですし、物忘れがひどくなっただけですから。

 しかし従兄の場合は、周囲に混乱を巻き起こすのです。一種の妄想でしょう。こうなると対応の仕様がないのです。何をやっても、言っても、興奮していくばかりです。医者から何とかいう診断名を教えられましたが、ネットで調べると大変厄介な症状であることが分かりました。ですから医者もすぐに入院を勧めたのでしょう。家に置くと、家族には危険でもあるからです。私としては、「なんで従兄が?」と複雑な思いです。
Posted by Boo! at 2016年07月18日 22:50
この28日に平和台の特養で高校のバンドが演奏してきます。

聴く(見る)方の席に」行くのはオフ会の誰が一番先になるのでしょうねえ・・・?
ひょっとして口の悪い順かも・・・?

あっ!
それならやはりBooさんだあ!!!!
Posted by たぬき at 2016年07月18日 23:19
>妄想
幸いなことに、妄想、幻覚はありませんでした。低血糖で入院するまでは、自宅で過ごしていました。
子供や孫たちが見舞に来たときは、名前を言ってハッキリと分かるのですが、翌日には全てを忘れています。過去のことは覚えているのですが。
脳のどの部分に病変があるかで違うのでしょう。
Posted by きぃばつ at 2016年07月19日 22:02
たぬきさん

>それならやはりBooさんだあ


 いやいや、お褒め頂き、恐縮です・・・て、なんだと!

 この順番は年齢とは関係ありません。また、頭が良い、悪いも関係ないし、現役中の仕事も関係ないようです。

 何かを注意していれば避けられるのなら良いのですが、それがないから困ります。

 少なくとも、アル中、もしくはそれに近い人は要注意です。まさに、たぬきさんが該当します。
Posted by Boo! at 2016年07月19日 22:14
きぃばつさん

>脳のどの部分に病変があるかで違うのでしょう

 そのようですね。

 妹さんのケースは、ご家族にとってはかなり救われる症状のようです。それでも大変だったと思いますが。

 タチの悪い妄想はまことに困ります。従兄は連れ合いに対して執拗に攻撃し、あることないことで責め立てるそうです。ノイローゼになる一歩手前で入院させることができ、今のところホッとしています。

 仲の良い夫婦だったのですけどね・・・。

Posted by Boo! at 2016年07月19日 22:24
都知事の選挙でいろんな問題が話題になっていますね。
待機児童のことがよく言われていますが、それ以上に待機老人の(特養に入る)数が多いそうですね。52万人ですって。Booさんのように金がある人はどこでもはいれるでしょうが普通だと在宅ということで介護退職とかになってしまいます。いろいろ考えさせられますね。我々の世代も現実的になってきました。
Posted by paul okubo at 2016年07月21日 09:54
確かに、自分は介護退職でした。
しかし考えようで、こんなことが無ければ秋田に帰ってくることは無かったでしょうし、首都圏の喧騒のなかで当たり前のように生活してたんでしょうね。なんか、今の生活のほうがゆったりマッタリで冬の大変さ以外は満足してます。
Posted by 阿羅漢 at 2016年07月21日 16:47
paulさん

 こんな記事にpaulさんが反応するとは珍しいですね(笑)。

 段々、他人事ではなくなってきましたか?いずれ誰もが通る道です。

>待機老人

 これは今に始まったことではありません。2000年に介護保険サービスが始まり、最初の頃はそれなりに助かりましたが、そのうちその程度の介護ではほとんど役立たず、特養は勿論、老健、民間施設などに入居申し込みました。

しかしどこも待機者が多く、1年待ち、3年待ちともいわれました。申し込むくらいですから、私共だけでなく、どなたも切羽つまっています。それなのに平然とこのような返答ばかり繰り返す行政や職員には失望したものです。

たまたまグループ・ホームに入ることができましたが、運がよかったのです。

私世代以降は爆発的に利用者が増えるはずです。恐らくいろんなサービスが削られ、逆に保険料はハネ上がるでしょう。
特養は最も負担料が少ないので、申込者が殺到するわけですが、それが一気に倍以上に値上げすると聞いてます。ひどい話です。支払えずに退去する方が続出するでしょう。それが国の狙いとしたら、税金なんか払いたくないですよね。
Posted by Boo! at 2016年07月21日 21:50
阿羅漢さん

>介護退職

 これは深刻な話です。阿羅漢さんのように、定年退職が近いとか、労働したくない方はさっさと辞める決心がつくかもしれません。
それと経済的な裏付けがあったからでしょう・・・見かけによらず(笑)。


 しかし、4,50代の働き盛りの方はそう簡単に辞められないでしょう。親の介護のために、大黒柱が職を失い、自分たち家族が犠牲になることは決してほめられることではありません。下手すれば、経済的に追い詰められ、親も自分たちも立ち行かなくなることが充分考えられます。親に充分な資産がある場合に限って、介護離職が検討できます。


それにしても、介護でこんなにコメントが寄せられるとは意外でした(笑)。
Posted by Boo! at 2016年07月21日 22:04
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