2007年12月07日

「STAN GETZ QUARTETS」 STAN GETZ

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 このアルバムはゲッツがまだ若かりし頃、1949年から50年にかけて録音されたものだ。卓越した彼のテナーの音色、テクニックは今でも色あせることがない。

 コルトレーンとも違う、ロリンズとも違う、或いはホーキンスとも全く肌合いの違う音だ。クールな、と表現するのがピッタリくる音だ。

 一般に彼の名前を広く知らしめたのは、やはり、60年代に大ヒットしたあのボサノバ・ナンバーを集めた作品だろう。「JAZZ SAMBA」というアルバムだったかな。

 ボサノバのリズムとそれにからむギターの和音の響きが、当時は最高にお洒落な音楽に聴こえたものだ。その垢抜けたサウンドには、ゲッツのクールなテナーの音はぴったりマッチした。もし、ロリンズやコルトレーンが演奏したら、決してヒットしなかっただろう(笑)。

 ボサノバが大変ヒットしたため、「ボサノバのゲッツ」というイメージが強くなってしまった感があるが、しかし、彼の真骨頂は唄物の演奏にある。

 バラードであろうが、アップテンポであろうが見事な演奏をする。とにかく音色が美しいから、バラードを吹かせたらピカ一だし、アップテンポにおけるアドリブではむしろ豪快なプレイを展開する。流れるようなメロディックなアドリブは本当に素晴らしい。このアルバムでもお馴染みのジャズナンバーが中心だ。

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 もう大分昔のことになるが(30年以上前だったか・・)、ゲッツが来日したことがあった。今でも現役のジャズ・ミュージシャンである友人から「ゲッツのリハーサルを見学できるけど、よかったら一緒に行かないか?」と誘われた。勿論、すっ飛んで行った。

 その時、意外に思ったのが、ゲッツの音だった。 マイクを通さない音がいやに抜けが悪く、モコモコした音。調子が悪いのかなと心配になった。これと同じような経験がもう一つある。ジョー・ヘンダーソンのリハーサルでも同じ感想を持った。

 所が本番になって、マイクを通してPAから聴こえてきた音は正にゲッツの音だった。リハーサルだから力を抜いていたのか、それとも、マイクの使い方に精通していたからなのか、今もって分からない。

 やはり偉大なテナーマンだ。

 CD盤。1949-1950年録音。Stan Getz(Ts),Al Haig(P),Gene Ramey(B),Stan Levey(Ds),Tommy Potter(B),Ray Haynes(Ds),Percy Heath(B),Etc.
posted by Boo! at 21:46| 埼玉 ☁| Comment(0) | JAZZはいかが? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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