2009年02月17日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 41(完)

 Fenderの弦幅の狭さに、当初は戸惑ったものの、2,3ヶ月練習を続けるうちに、何とか慣れてきて、違和感が少なくなった。

 前に使っていた国産のスチールギターも、中々、良い音だったが、Stringmasterの音の伸びはやはり素晴らしい。和音を弾いても、一つ一つの音が鮮明で、余韻があり、深みのある音に聴こえた。これに腕が伴えば、言うことなしなのだが、世の中、甘くない(笑)。

 楽器をグレードアップしたものの、腕のほうは以前として未熟さを維持していた。音が良くなった分、上手くなったような錯覚を覚えたにすぎない(悲)。

 演奏の腕を上げる特別な方法などありはしない。毎日の地道な練習を重ねる以外にはないだろう。ただ、早道・遠回り、効率的・非効率的練習、有効な練習・無駄な練習、正しいトレーニング・誤ったトレーニングといった違いで、進歩する度合いが異なってくることはあるだろう。いまだ、私は暗中模索しているところだ。

 思えば、学生時代は学業そっちのけで、練習に没頭した。若かったから、幾ら頭脳明晰ではない私でも、記憶力も良かったし、練習をし続けるスタミナもあった。だから、一年も頑張れば、結構、弾けるようになったものだ。あの頃の1年は、現在の5年にも相当するだろう。いや、それ以上かもしれないなあ。

 一つのことを覚えるまで、時間がかかるようになったのに比べ、ちょっとサボると、折角覚えたことを簡単に忘れてしまう。困ったものだ。今や、忘れないために練習しているようなものだ。

 この先、年齢が進むにつれて、益々、物覚えが悪くなるだろうし、テクニックだって、身につけることが大変になるに違いない。続きを読む
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2009年01月26日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 40

 かつての憧れの的であり、羨望の眼差しで眺めていた「Fender」スチールが自分の手に入った。私には縁のないことだと思っていたのに、色々な偶然やチャンスの積み重ねで現実となった。

 Fender/Stringmasterはフェンダー・スチールギターの中でも特別な存在であり、製造された期間も限られているから、出回っている数にも限りがあるのだ。誰かが手放してくれなければ、いくら欲しくとも手に入れることはできない。ましてや、程度の良いものになったら、益々、厳しい。

 そんな入手困難なStringmaster(ダブルネック)を取得できたのだが、実はその後、なんと2台のStringmaster(こちらはトリプルネック)譲渡の話が飛び込んできたのだ。トリプルになると、さらに希少だ。このあたりの話はいづれ書く事になるので、これ以上は触れない。

 このような貴重な情報が舞い込むようになったのは、私なりにその世界での人脈(?)を拡げ、アンテナを張ったことが大きいと思う。仕事にしろ趣味にしろ、やはり人と人との繋がりを大事にしないとダメだなあ、と痛感する。当ブログだってそうだ。もし立ち上げていなければ、未知の方たちとの交流など生まれるはずもなかったから。

 趣味や道楽全てに共通するのだろうが、何かを始めるとそれに関わる道具に関心が向くようになることは自然だろう。中には、始める前から道具だけを揃えてしまう人もいるくらいだ。「まずは道具から・・・」とはよく言われるが、揃った所で満足してしまう人も珍しくない。このような人は、大体において長続きしない傾向があるのではないか(笑)?続きを読む
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2009年01月09日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 39

 念願でもあり、憧れの楽器でもあったFenderを手に入れることができた。それまで使っていた、やはり中古の国産は上手いタイミングで、他に引き取られた。

 もう一台、40年ぶりに押入れの奥から引っ張り出して、練習再開の道具となってくれたテスコのダブルがまだあった。このテスコについては、何度か、記事として取り上げたことがある。

 大学生時代に神田古本屋街の質店で3,4千円くらいで手に入れたもので、質流れ品だった。手にした時から相当に傷んでおり、見るからにオンボロスチールギターだった。しかし、練習に仕事にと激しい使い方にもかかわらずよく耐え、オンボロではあっても深い愛着があった。

 練習でついた傷、運搬による傷、ウッカリ落としたり倒した時の傷等々、いわば、満身創痍のボディだった。にも拘わらず、卒業以来、40年以上も処分することなく、ぐるぐる巻きに梱包した状態で保管してきた。途中、何度処分を考えたことか。スチールを弾くことなど二度とないと思っていたから、それこそ粗大ゴミとして処分してもおかしくなかった。だが、どうしても処分できなかった。自分にとっては、「青春の証」みたいなものだったからだろう。

 それがひょんなことをキッカケに、再び陽の目をみることになり、40年ぶりに梱包が解かれた。弦は切れ、金属部分は全て真黒に錆び、ボディにはカビがビッシリと付着していた。ネジも何本か紛失し、あちこちグラグラしてガタがきていた。

 古い弦を全部取り外し、ネジも全て緩めて部品をはずした。水に濡らした雑巾で汚れやカビをボディ全体洗うようにふき取り、乾拭きし、オイルを塗りこんだ。外した金属部分も錆をとり、油を塗って防錆処理した。ホームセンターでそろえた新しいネジで部品を取り付けると、ガタがなくなった。

 最後に新しい弦を張ると、見違えるように生まれ変わった。ピックアップも問題なく作動し、ちゃんと音が出た。続きを読む
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2008年12月18日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 38

 舞い込んできた話に飛びつき、早速、現物を見させてもらった。

 ボディの前部とネック上面に「Fender」のロゴが目に入った。「ウーム、これがかの有名なFender/Stringmasterか・・・」と、妙に感激してしまった。8弦のダブルネックだった。

 私がフェンダーのスチールギターに触れたのは、40年以上も前の大学生時代のことだった。後輩が所有していた6弦のChampを、まるで私の楽器の如く、独占して使っていた。それ以来のことだ。

 「Fender/Stringmaster」は相当に古いものらしく、ボディのあちこちに傷や塗装の剥がれがあり、しかも、一度(?)塗り直した形跡が窺えた。ブリッジ周辺の金属部分には錆が出ていたが、それほど気になるほどではなかった。50年くらい前のものだろうから、仕方ないと思った。

 問題は、音が果たして正常に出るのか、噂通り、本当に良い音なのか、確認する必要があった。アンプに接続し、音だしをした。ざっと簡単にチューニングし、適当に弾いてみた。

 高音の伸びもよく、低音も太くはっきりと出る。全体にクリアで、和音での各音の粒が揃っている。気持ちの良いサウンドに聴こえた。ダブルネックなので、もう片方のネックもチェックした。こちらも異常はなかった。

 それまで弾いていた前の楽器のフレットが、かなりアバウトで、ピッチが合わなかったので、この部分にも注意を払った。

 耳による判断だから、若干、いい加減だが、少しずれがあるようだった。しかし、フレットとフレットの中間に置くほどの狂いはない。それにフェンダーは、ブリッジの前後を動かすことによって、ピッチの狂いを調節できるので、心配ないと判断した。

 現物を見る前から、「買う」と決めていたようなものだから、即決した。「**万円」と言われたが、それまで使っていた中古ダブルの購入価格とほぼ同じだった。

 現在でも、勿論、練習に使っているが、本当に良い楽器だと思う。ただ、弦幅が以前のものよりも狭いので、最初は少々戸惑ったこともあった。太めのバーを使っていることもあるが、注意しないと、すぐに隣の弦に触れてしまい、ミストーンが出やすい。全ては、私の未熟さによるのだが・・・(悲)。

 念願の楽器を手に入れると、色々と調べたくなるものだ。海外にはフェンダーの全てを調べつくしたようなサイトがある。これによると、シリアル番号から、1957年製造と判明した。Stringmasterは1953年から1980年頃まで製造されたらしいが、中でも、1956-1957年製のものが特に名器と言われているとか・・。使用している木材の種類が他の年とは異なるらしい。ということは・・・?

 「そうか、私のは名器なのか!」と、一層、大切にしたい気持ちが強くなった。だが、どこからか変な声が聞こえる・・・たぬきさんか? 「弾く人によって、名器にもなるし、迷器にもなるんだよ!」

 「ブタに真珠」「猫に小判」「馬の耳に念仏」「月とスッポン」「馬子にも衣装」・・・うーん、もう出てこない(ボキャブラリ不足だ!)。などと云われぬように練習に励み、楽器と腕前のギャップを少しでも埋める努力をしなければならないなあ。これが、一番、難しい!
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2008年11月28日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 37

 ピッチが正確に合わない楽器だと判明すると、途端にその楽器に対して嫌気が起きてしまった。それでも素人なりにその原因を探ろうとした。

 ブリッジとナット間の距離を測ったり、ハーモニクスを出してフレットの位置を調べたりと、色々と試みた。つぶさに点検した結果、ナット部分に原因があるような気がしてきた。

 中古として購入したものだから、前の持主がどのような使い方をしたのかは分らない。だが、ナット部分に明らかに手を加えたと思える形跡があった。

 どうやら、弦の高さを均一に揃えるためだったらしい。各弦のナットの溝を深く削ったり、浅く削ったりしてあった。低い音の弦は当然太いから、かなりな溝になっていた。単に溝の深さだけだったら、それほどピッチには影響しないかもしれない。問題はその削り方にあった。

 ナットとブリッジ間の距離を正しく守って削ったのであれば、問題はない。所が溝の深さだけでなく、必要以上にフレット近くまで削られている箇所があった。その為、各弦のナットとブリッジ間の距離が異なるのだ。つまりこれは、弦によってピッチが不正確になるということではないかと、推測できる。

 さらに問題だったのは、前の持主と私のチューニング法が全く違うことだ。同じゲージの弦を張れば、きっと弦高が揃い、ビビリ音も出ないのかもしれない。しかし、私のチューニングはどちらかと言えば、少数派。かえって、弦高がばらばらになってしまい、バーで相当に強く押さえないとビビッてしまう。それにこの時はまだ軽めのバーだったから、上手く押さえきれず、余計にビビリやすかった。続きを読む
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2008年11月09日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 36

 中古で手に入れたスチールギターは、しばらくの間、それなりに満足し、気に入っていた。40年ぶりに押入れの奥から引っ張り出したボロボロのスチールに比べれば、ボディは新品のごとく美しいし、音だって悪くない。気のせいか、腕が2ランクくらい上がったような気さえした・・・本当に気のせいで、何も変わらないのだが(笑)。

 だがある時から、なんとなく疑問を感じ始めた。

 「何だか、音が合わないなあ」と、気になりだしたのだ。所々で微妙に音が狂う。狙ったフレットにバーを持っていくと、フラットに聴こえる。長いブランクで自分の耳も悪くなり、きっと己のせいだと思い込んでいたが、どうもそれだけではないような気がしてきた。

 最初のチューニングが甘いせいかもしれないと、念入りにピッチを合わせてみた。フレットを真上から見ながらバーを置くようにした。だが、どうしても気になる。自分が正しいと思う音と、フレットの位置が合っていない。オクターブ以上になると、そのずれはさらに大きくなる。

 ギターのフレットとは異なり、スチールギターのフレットはあくまでも目印程度であることは承知していた。しかし、そうは言っても、やはりフレットを当てにしてバーを置くから、できるだけフレットの位置が正確であるほうが良いに決まっている。

 そこで、フレットの真上に置いたときの音と、正しい音の差がどのくらいあるのか、調べることにした。続きを読む
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2008年10月16日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 35

 新しく手に入れたスチールギターは美しかった! といっても、中古だけど・・・。

 40年ぶりに陽の目を見たオンボロのスチールギターとは、天と地の差だ。ボディはキラキラと輝き、新しく張り直した弦も美しい。充分磨かれているはずなのに、横から眺めては磨き、上から、前から、斜めから何度も眺めては磨いた。新車も最初はマメに洗うなあ。まるで子供だ(笑)。新しい物を手に入れた喜びは格別なのだ。そんなもの磨くよりも、腕を磨けと云われそうだけど・・・。

 少し前に購入したアンプで、早速、音を出してみた。一つ一つの音がクリアで、和音も綺麗に響く。「ウーム、満足、満足!」とウキウキしながら夢中になって弾いた。

 だが、何日か使い続けていると、どうも最初に試奏した時のような大きな感激が今一つ湧いてこない。「あの時は目の覚めるような音だったが・・・」と、あれこれとアンプを調節した。

 楽器は勿論、アンプも試奏した時と同じモデルだ。だから、当然、その時と同じ音が出てくるはずと思った。それまでのおんぼろスチールギターに比べれば比較できないほど良い音ではあるのだが・・・。特に気になったのが、低音の不足だった。最下音はベースのように、ブーンと鳴って欲しいのに、どうも薄っぺらな音に聴こえた。

 これらの不満は今なら理解できる。楽器とアンプが同じでも、音を出す条件が異なるからだ。試奏した時はスタジオ内だったから、大きな音量が出せた。だから、音に厚みが出るし、低音もそれなりに出やすい。

 しかし一般住宅内では、近隣のこともあるから、そんな大きな音は出せない。ボリュームを絞った音はどうしてもメリハリのない音になりがちだ。これは、オーディオにも云える事だ。

 こんな不満を抱えながら、さらにしばらく使い続けた。それまでにも漠然と違和感を感じていたのだが、それが日を経るにつれ、はっきりしてきた。新たな不満が出てきたのだ。文句の多い奴だな(笑)。
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2008年09月30日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 34

 人間は我が儘に出来ているというのだろうか(別にたぬきさんのことではありません)、一度、嫌気が生ずると、それ以降、見向きもしなくなり、次の新しい対象を求めたくなる傾向があるようだ。私だけではないはずだ。
 
 男女関係だってそうだ。初めこそ「好きだ」の「惚れた」なんて、のぼせ上がるが、付き合いを重ねるうちに相手の嫌なところが見えてくると、急速に関心を失い、挙句には絶交まで行ってしまう。こうして今まで何人の女性を泣かせてきたことか・・・おいおい! どちらかと言えば、私が泣いてきた(悲)。

 このような心理の変化は、楽器にも当てはまりそうだ。

 どうせ練習で弾くだけだから、押入れの奥から引っ張り出した古いスチールギターでも充分だと、当初は考えていた。だがやはり、少しでも良い楽器が欲しくなるものだ。

 「F」で弾いた中古スチールギターを買おうか、買うまいか、悩んでしまった。しかし、「*十万円」という売値は、そうおいそれと出せる金額ではない。

 妻から隠れてこっそり貯め込んだ「へそくり」が、そう・・・1000万円はあるから(・・あっ、また見栄をはってしまった・・・〇が二つほど多いような・・)、この中から出せば良いかとも考えた。

 だがその前に、妻の了解を取らねばならない。幾ら私のポケット・マネーで買うにしても、ある日突然、部屋に新しいスチールギターが鎮座したら、「私に内緒で・・」と怒り狂うに違いないからだ。こういう時の妻は怖い・・・とても恐ろしい。といっても、たぬきさんの奥さんほど怖くはないと思うけど(笑)。

 勇気を振り絞り(?)、恐る恐るお伺いを立てた。

 「折角、スチールギターの練習を始めたが、今の楽器では余りにもボロすぎる」「私の思い描く音色が出ない」「この楽器では、J.アーシーのように上手に弾けない」「私が本来持っているであろう、並外れた才能を発揮することができない」「有能な才能を埋もれさせることは、日本、ひいては世界において大きな損失だ!」等々、切々と(?)訴えた。何を言ってるんだか(笑)。

 この必死な訴えが、彼女の氷のような心にも響いたのだろうか・・「じゃ、買えば」と、あっさりと許してくれたのだ。どうも、「家計に影響が及ばないのであれば」というのが、条件だったようだが。

 もう念書をとったようなものだ。

 数日後、彼女の気が変わらぬうちにと、「F」にすっ飛んで行った。
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2008年09月08日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 33

 アンプを手に入れたことで、40年ぶりに再び弾き始めた古いスチールギターの欠点がモロに分ってしまった。いや、この楽器の欠点というよりも、長期間、放ったらかしにしてしまったツケが回ったのだろう。

 長いブランクで、元々、未熟な腕が更にひどいことになってしまった。だが、そういう情けない腕前はさて置いても、やはり、良い楽器が欲しくなった。

 「F」で弾かせてもらったあの中古スチールギターの音色が頭にこびりついてしまい、己の楽器との余りのギャップに、何とかしたい気持ちが強くなって行った。

 かと言って、「F」のおやじさんの言い値、「**十万円」は、そうおいそれと出せる金額ではない。妻の眼も光っている。それよりも、スチールギターはそんなに高価な楽器になってしまったのかと、疑問だった。

 時代が移り変わり、スチールギターなんて、今や過去の遺物になろうとしているし、そもそも、市場に出回っているのかどうかも怪しいものだと思っていた。そのあたりの事情が全く分らない、浦島太郎状態だ。

 そこで、便利なインターネットを駆使して、調べることにした。

 その結果、現在でも日本でスチールギターが製作されていることが確認できた。一つは、時々登場する「F」。ここは昔から、ペダルスチール・メーカーとして有名だったし、アメリカなどに輸出し、高い評価を得ていたから、多少は知っていた。もう一つ、「C]というメーカーがあることを初めて知った。こちらは、ラップ・スチール専門だった。

 「C」のホームページを見つけたので、覗いて見た。すると、結構色々なタイプの機種を製造・販売しており、普通の6弦シングルネックから、何と8弦トリプルネックまで扱っているのには驚いた。これだけスチールギター人口が激減しているのに、今更、トリプルなんか作っても需要があるのだろうかと、心配になった。

 死んだはずのスチール業界が、まだ生きていたとは・・・。奇跡とすら思った。

 参考に価格を確認してみると、・・・た、高い!えらく高い!
 シングルタイプでも16万円以上もする。トリプルに至っては、40万円近くの値段が表示されていた。

 ということは、「F」のおやじさんが事もなげにつぶやいた「**十万円」は決して吹っかけた値段ではなかったということか? この時点で、やっと納得できた。

 スチールギターなんて、新品でも数万円も出せば手に入るものと思っていたから、予想外の高値に腰が退いてしまった。

 次に、中古スチールギターの市場価格はどんなものか、調べることにした。日本のオークション・サイトをまず覗いて見た。そんなに数は出ていないだろうとの予想に反して、結構出ている。私の年代には懐かしい「グヤトーン」「テスコ」の古い機種が目に入った。それも、ジャンク品としか思えないようなものにも、意外な高値の入札がされており、世の中には、隠れファンがいるものだなあと、妙に感心した。でも、大丈夫かいなと、心配になってしまう。

 更に範囲を拡げて、海外のサイトにもアクセスした。「eBay」という世界最大のオークション・サイトだ。ここには、あること、あること! まさに宝庫だ。「フェンダー」「ギブソン」「グレッチ」「マグナトーン」「リッケンバッカー」等々、かつての夢のような憧れスチールギターが満載だ。これらのメーカーは、いづれも製造を中止してしまったから、どうしても欲しければこのようなサイトを利用して手に入れるしかない。しかし、人気機種はアメリカでも同じらしく、私が欲しいと思うようなものには、大変多くの入札数がある。

 「あー、いつか、このようなスチールギターが手に入る日が来るのだろうか?」と、嘆息したものだった。
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2008年08月18日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 32

 通販で購入したPeaveyのアンプ、「F」で受けた印象とどうも違う。

 抜けの良い音で、馬力もあると気に入ったはずなのに、我家に届いた同じアンプはやたらに高音がきつく、低音にも力がない。ツマミをあれこれ回して調節したが、思うような音にならない。

 やがて、これはアンプに原因というよりも、スチールギター本体にあるのではないかと疑い始めた。それまでは、アンプがなかったから、生の音のままで練習していた。何しろ古い代物だ(・・・多分、50年位前)。あちこちガタがきていた。錆びもひどかった。ブリッジなんか真黒で、爪でこするとポロポロ剥がれる有様だった。

 生の音でもビビリ音は気になっていたが、アンプを通すと更に増幅される。また、弦の振動がボディに上手く伝わらないのか、とても痩せた音に聴こえた。そのような欠点がアンプでもろに出てしまったようだ。

 もう一つ考えられることは、「F」で弾いた時の音量と我家でのそれとは全く違うことだった。一応、スタジオだったから、音量は気にすることなくいくらでも大きくできた。これが気持ち良かったのだ。

 だが我家では、そういう訳にはいかない。そんな大音量で弾いたら、近所からすぐに苦情がくるだろう。小音量はどうしてもショボイ音になりやすい。アンプは、やはり、それなりの音量にしてあげないと、本来の音は出にくい所がある。

 単に家の中でちまちまと一人練習するだけなら、40年ぶりに陽の目を見たジャンク品的スチールギターでも構わないと思っていた。しかし、一度、良い音のする楽器を弾いてしまうと、もうすっかり嫌気が差してしまった。何だかんだ言っても、楽器は良いものが欲しい!

 「F」で弾いたスチールギターがどんどん頭の中に広がってきた。

 しかし、あのおやじさんの言値は私には高すぎる。そもそも、現在売られているスチールギターは、そんなに高価なものなのか? 情報収集の鬼と化した(笑)私は、インターネットを駆使して調べることにした。
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2008年07月30日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 31

 自分である程度納得できるアンプを選ぶことは、意外に難しい。

 ネットで調べれば、ぞろぞろと各メーカーのアンプが閲覧できる。しかし、自分で音を確かめる事はできない。楽器店に行けば、お店によってはそれなりの数のアンプが置いてある。だが、実際に試奏して音を出せればいいが、スチールギターではそれも難しい。

 シングル6弦タイプならまだしも、ダブルやトリプルとなるとその重さは半端ではないからだ。アンプの聴き比べをしたいと思っても、この重い楽器を担いで楽器店に行く気にはなれない。たぬきさんやtadaさんのペダルも同様だろう。

 たまたま「F」工房で弾かせてもらったPeaveyのアンプが強く印象に残り、買うならこれかなと、なんとなく決めていた。40年のブランクで、昔のアンプのことしか知らない。現在のアンプがどのように変わったのか皆目、見当もつかない。だからせめて自分で確かめることができたこのアンプなら、はずれることはないだろうと考えたのだ。

 ネットで調べてみると、思いのほか安い。この時点で3万円をすこし切っていた。昔、アンプは高価なものだった記憶があるので、「こんな価格であの程度の音がでるなら、御の字だ」と納得した。たかが練習で使うだけだから、TwinReverbやDeluxeReverbは贅沢だ・・・本当は欲しいけど(笑)。

 最も安い価格を提示している店に注文を出した。電話番号を確認すると、東京都内の番号だった。所が、約1週間後に届けられた商品の送り主を確認すると、なんと京都の住所になっていた。同業者同士が品物のやり取りをしているのだろうか?

 玄関までは宅配の者が運んでくれたが、部屋までは運んでくれない。なにしろ豪邸に住んでいるから、玄関から部屋までは遠いのだ。100mくらいあるかな(・・・ウソつけ!)。 必死の形相でなんとか部屋まで運んだ。それから、ダンボール箱から中身を取り出すのが、また大変。ダンボールといってもじつに頑丈で、四苦八苦した。

 お陰で高級材(?)を使ったフローリングが傷だらけになってしまった。もし、補修を頼んだら、アンプよりも高くなりそうだ。だからそのままにしてある(笑)。

 早速、音を出してみた。今のアンプはやたらにつまみ類が多いなと感じた。それらがどのような機能をもっているのか、まるで分らない。適当にいじくり回して音を出したが、いやに音が硬い。シャリンシャリンの音だ。バーをスライドさせると、シャーシャーと耳障り。トーンコントロールつまみを回して、高音を抑え、低音を上げた。すると今度は音がぼける。

 こりゃ、思うような音色にするのは大変だと思った。それにしても、「F」で耳にした音と随分違うような気がする。
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2008年07月15日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 30

 練習する上では、特にアンプなどなくとも支障はなかった。生の音でも充分だった。しかし、音のニュアンスや音色を考えようとすると、アンプの必要性を感じた。

 学生時代のように、あちこちから依頼されて(・・結構、売れっ子だったのです、本当に)弾くような機会など、今も将来もあるわけないので、練習でそこそこに使えるアンプで充分と考えた。とは言っても、数千円程度で買えるような小型アンプではすぐに飽きるに違いないし、やはり、ある程度の音の良さは求めたかった。

 ある日、新しい弦を買いに、ペダルスチール・メーカーの**工房に寄った。そこは、狭いながらもスタジオ・ルームを完備しており、何台かのアンプや機材が揃っていた。

 この日の目的は、弦の購入だけではなかった。練習で使っていたオンボロのテスコ・ダブルにもさすがに限界を感じていたので、中古でよいから、格安出物のスチールギターはないか、相談したかったのだ。

 社長でもある親父さんが、「最近、程度のよいものが入りましたよ」と言いながら、奥から大きなケースを運んできた。隣のスタジオ・ルームに運び込み、セットした。

 それはここの工房製作のもので、ノン・ペダルのダブル・ネックだった。ペダルは考慮に入れてなかったから、私の要望にも合う。アンプにつなぎ、音を出してみた。

 目の覚めるようなクリアな音で驚いた。和音も綺麗に響き、「これは楽器が良いのか、アンプのせいなのか?」と、まだスチールギター再挑戦一年足らずの初心者としては、判断に迷った。

 親父さんも、「他人が弾く音を聴くと、ウチのスチールギターは良い音がするなあ・・・」と、私の腕よりも、そこの工房製作の楽器を礼賛していた(笑)。悔しいから、私もそれに対しては答えず、「このアンプ、良い音がしますね!」とつぶやくと、「はい、結構評判がいいですよ」と同感した。アンプに目をやると、「Peavey」の文字が読めた。

 しばらくの間、適当に弾いていると、無性にこのダブルが欲しくなってきた。もうアンプのことなど、どこかに行ってしまった。

 「これは幾らくらいで売りに出す予定ですか?」と問うと、しばらく考え込んでいたが、「ちゃんと整備し直してから手渡しますから、**万円くらいにはなりますね」と云った。

 「ひえーっ!高い!」「そんな大金、どこから捻り出せるか?」

 これでは当分無理だとあきらめ、再び、アンプに気持ちを移した。確かに、このアンプ、澄んだ良い音だ。馬力もありそうだし、大きさも、まあまあ適正だ。名前と型番をメモした。

 「Peavey Bandit 112」とあった。
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2008年06月30日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 29

 スチールギターのみならず、他の稽古事全てに当てはまるのだろうが、「ブランク」というのは大きな影響が出るものだ。つくづくそう思う。

 昔、多少なりとも弾けた頃のことが頭にこびりついており、その時のイメージがいつまでも尾を引きずる。長期のブランクがあっても、ちょっと練習を再開すれば、すぐに勘を取り戻すだろうと、なめていた所がある。しかし、30代、40代の若い年齢ならいざ知らず、齢60を超えてしまうと、頭と体の働きの連携がバラバラで、歯がゆい思いをすることがしばしばだ。若い方には分らんだろうが・・・いづれ君も通る道だ(笑)。ましてや、昔散々弾いたAmチューニングを捨てて、新しいチューニングに挑戦しているから、余計に重くのしかかる。

 「毎日練習」というわけにはいかないが、週に3,4日のペースで練習を続けて1年くらい経過すると、8弦に対する違和感が少なくなり、90度近くに曲げたピックの感触にも大分慣れてきた。Amチューニングにはなかった真ん中のG線の存在も気にならなくなった。

 また最初は「長くて重いな」と、いささか持て余していた8弦用バーにも慣れ、むしろ、「軽いではないか」とすら思えるようになった。

 40年ぶりに押入れの奥から引っ張り出したテスコの8弦Wネックで練習していたが、タッチが強くなるにつれ、音のビビリ音が気になり出した。

 何しろ古い代物だ。部品のネジの幾つかが紛失しており、ぐらぐらする箇所があった。その為、強くピックするとそこから雑音が出たのだ。しかし、練習用としては最適だった。どんなに強く弾こうが、うっかりバーをボディに落とそうが(よく落としたなあ)、全然、気にならなかったし、乱暴な扱いにもよく堪えていた(笑)。

 当初はアンプなどなかったので、そのままの音で練習した。このテスコは大きめのウッド・ボディでできていたこともあって、部屋で弾く分には充分な音量が出た。だが、細かいニュアンスや音色を作ろうとすると、やはりアンプを通さないと難しい。

 アンプと言えば、昔はフェンダーの「ツインリバーブ」が憧れの的だった。しかし、大変高価だったから、貧乏学生には高嶺の花だった。そこで見栄を張って、国産の安いアンプに「Fender」のロゴを貼り(型紙でそっくりコピーしたのだ)、他のバンド連中をだまくらかした。だが、肝心の音は全くチープなものだった(笑)。現在でも「ツインリバーブ」は名声を保っているようだ。電気・電子技術がこれだけ進歩しているにもかかわらず、チューブ・アンプの音の魅力にはかなわないということだろうか?

 そろそろアンプをと、検討を始めた。いまさら高価なアンプを求める気はない。そんな金があるなら、楽器のほうに注ぎたい。練習に最適で、低価格で、そこそこに音の良いアンプはないものかと、物色を始めた。
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2008年06月18日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 28

 ピックは指の腹にピッタリ合わせるように、深く曲げるらしいことに気づかされた。そこで、早速、実践してみた。

 指の側面を横から眺め、ピックの角度が指に合っているか確認しながら少しづつ曲げた。大体の所で納得して指からピックをはづしてみると、かなり曲げられた状態になっており、「こんなんで、弾けるのかなあ?」と、疑心暗鬼だった。ほぼ、直角に近い。

 そして、いざ弾いてみると、何と弾きにくいことか! 今まで、垂直に近かったものを、直角に曲げたのだから、当然とはいえる。弦をピックしても、当たる感触がなく、つるつる滑るような感じだった。

 また、曲げたことで、ピックと弦の距離感が変わってしまい、空振りするような違和感。実際、空振りしやすくなった。ほんのコンマ・ミリの違いだと思うのだが、その差が大きく影響するのだ。

 とにかく、この感覚に慣れるしか方法はない。

 しばらく我慢して練習していると、それなりには慣れてきた。慣れるにしたっがて、ピックを曲げたことによるメリットが、段々、分ってきた。

 曲げないで弾いていた時は、強くピックすると、どうしても汚い音になった。それが嫌で、つい、タッチを弱くした。すると、音が痩せてしまう。しかし、曲げたことで、強くピックしても音色が余り変わらず、かえって、腰のある太い音になる。

 また、3本の弦を同時にピックする和音奏法でも音の粒を揃えやすくなり、厚いハーモニーが出るようになった。ほとんど指と同じ曲がり方なので、弦をはじくというよりも、弦を掴むといったほうが正しい。ピックをつけない指で、弦を掴む感覚とほとんど同じだ。試しにどうぞ。

 3本の弦を同時にピックすることは、意外に難しい。指同士が邪魔しあうので、つい、引っ掛けやすいからだ。これを防ぐには、指、手の形が大切だ。

 それは、親、人、中指のピックを出来るだけ弦に直角に当てるようにすることだ。そうすると、必然的に、親指を外に大きく広げる形になる。弦と平行になるくらい広げる。こうすれば、指同士が干渉し合わない。

 この指(手)のフォームは本当に重要だと思う。出来る限り、理想の形を維持できるように、練習して指に覚えこませるしかないだろう。形が固まらないと、弾くたびにフォームが変わり、ミス・ピッキングしやすくなると思うからだ。

 それ故、私はいつまでもミスばかりしている(泣!)。
posted by Boo! at 22:29| 東京 ☀| Comment(9) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月04日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 27

 現在、スチールギターを練習されている方、特に私やたぬきさんのように長いブランクを経て再開したり、50だか60の手習い(70もいるか・・・)として始められた方々にとっては、中々、思うように上達しないと悩んでいるのではないだろうか? 自分がそうだと、人様もきっと同じに違いないと勝手に決め付けてしまうのだ(笑)。いや、たぬきさんはご自分で「大分上手くなりましたよ」と自信をほのめかしていたなあ。こういう人を可愛げがないと言う(笑)。

 スチールギターに限らず、楽器全般に言えることだろうが、とにかく根気、継続力、集中力、記憶力、感応力が求められるので、ボケてなどいられない(笑)。

 毎日、きっちりと1時間以上の練習時間が取れれば理想と思うが、まだ、低所得者層に属する現役の身では、難しい。それでも、週に3日程度はそのような時間を取るべく、心がけている。単に、努力目標だが・・・。

 40年ぶりに練習を再開してから、早くも、2年以上が経過した。当ブログを開設する少し前だったから、忘れようがない。基礎的なパターン練習をしつつ、曲目も少しづつ増やしてきた。

 当初、指がガチガチに固く、こわばっていたが、半年ほど過ぎるといくらか慣れてきて、8弦の弦幅にも違和感を覚えなくなった。また、バーの重さにも抵抗がなくなり、軽いとすら思えるようになった。

 ただ、依然として試行錯誤していたのが、ピックの角度だった。バッキー・スタイルの学生時代の私は、人指と中指のピックをほとんど曲げずに弾いていた。そういうものだと思っていた。だから音色は硬めで、アタックも強かったように思う。

 だが、アーシーやJ.バードの演奏を聴くと、一つ一つの音が太くて柔らかい。柔らかいといっても、フニャフニャとした音ではなく、芯の通った腰のある音だ。こういう音が出せないかと、真剣に考えた。

 アメリカのオークション・サイト(eBay)で落札したJ.バードの教本を参考にした所、なんとピックをかなり曲げている。ほとんど指の腹に沿うように曲げているのだ。また、いつだったか、ハワイのプレーヤーが日本でライブ演奏した時、至近距離で観察できた。やはり、かなりピックを曲げていた。

 「そうか、あんなに曲げるのか!」と、早速、試みることにした。
posted by Boo! at 21:46| 東京 ☁| Comment(23) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月21日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 26

 学生時代に追いかけたスタイルは、度々、書いているようにバッキー調。6弦のAmチューニングだった。

 当時、神田の質屋から手に入れたボロボロのTEISCO製/8弦ダブルネックを使っていた。バッキーさんに合わせ、両ネック共、2本の弦をはずし、6弦仕様にして弾いていた。一つのネックはAmだが、もう一つはAメジャー・チューニングにした。こちらは、ハーモニックスを多用する、「マウイ・チャイムス」を弾く時くらいしか使わなかった。

 今回突然のように再開を思い立ち、40年ぶりに押入れの奥から楽器を引っ張り出し、久しぶりのご対面となった(笑)。真黒に錆びた弦を取っ払い、新しい弦に張り替えた。

 再開の動機を与えてくれたのは、J.アーシーの演奏だったから、今度は両ネック共、8本の弦を張った。だが、正確なアーシーのチューニングがまだ判明していなかったので、取り合えず、一般的なチューニングである、C6にした。だがすぐに、弦を購入したF工房のFさんから教わったC13に変更した。といっても、上6本はC6と同じで、7番目に7度の音B♭が加わるだけだ。

 不思議なもので、40年ものブランクがあったのに、いざ、練習を始めてみると、6弦で弾いていた時のクセが残っていた。その為、6弦での弦幅と8弦での弦幅が大きく異なることに戸惑った。8弦ではとても広く感じたのだ。

 また、弦が2本増えたことで、弦から伝わる圧力が強くなり、6弦の感覚でバーを押さえると、力が足りないのか、やたらに音がビリついた。不快なので、しっかり押さえようと余計に力が入るから、少し練習すると、腕が張ってきた。これは40年のブランクで、演奏するための筋力が完璧に衰えてしまったことが最大の原因だろうが・・・(悲)。

 チューニングでも戸惑った。Amチューニングにはない、G音が加わったことで、凄く違和感を覚えた。邪魔とさえ思った。若いときに憶えたことは、いつまでも感覚的に残っているのだなあと、妙に感心してしまった。

 しばらくの間、C6チューニングで練習を続けた。メロの練習というよりも、基礎トレーニングに時間を費やした。バーさばきや、ピッキング技術をしっかりと身につけないと、単にメロだけ弾いて練習しても、中々、上達しないだろうと考えたからだ。若い時と違って、練習したからといって、すぐに上達できるものではない。ここはじっくりと、あせらず、地道な練習を続けるしかない。根気がいるが、いくつかのパターン練習を繰り返すことで、指におぼえこませるのだ。

 とまあ、実に立派な心がけだが、実際に、その通りに実行したのだろうか? 自信ないなあ・・・(笑)。
posted by Boo! at 20:14| 埼玉 ☁| Comment(0) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月30日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 25

 スチールギターを再開して数ヶ月経つと、それなりには慣れてきた。弦をバーで押さえる力も少しは強くなったようで、再開当初のビビリ音は大分少なくなった。しかし、ピッキング技術の方は一向に上達しない。相変わらず、他の弦をピックしたりするミス・タッチが目立った。そうすると、益々、神経質になり気持ちもイライラして余計な力が入るから、更にミスが繰り返されるという悪循環。「こんなはずでは・・・」の思いが続いた。今も続いているが・・・。

 大学生時代の練習模様を録音した音を聴くと、「よくこんなに弾けたなあ」と、まるで自分ではないみたいな印象が強い。現在のふがいなさが際立つから、余計にそう思ってしまうのだろう。

 言い訳をすれば、やはり、学生時分の練習量は半端ではなかったということだろうか? 何しろ、時間はタップリあるし、体力、気力が充実していた。記憶力だって、少なくとも、現在よりは遥かに良かった。だから、2年間という短期間ではあっても、やり方によってはそれなりの上達が可能だった。続きを読む
posted by Boo! at 21:34| 埼玉 ☀| Comment(0) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月09日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 24

 J.アーシー演奏によるスタンダードなハワイアンの名曲を参考することにして、コピーを始めた。

 余りにも有名な曲だから、メロはしっかり頭に入っている。いくら40年以上のブランクがあっても、メロは忘れない・・・美人妻の誕生日は忘れても(笑)。だから、脳の奥から思い起こしながら弾いてみればいいはずなのだが、アーシーのように弾きたいので、以前に仕込んだ情報はリセットする必要があるのだ。

 私がかつて仕込んだ情報とは、バッキー・スタイルのことだ。現在でもバッキーさんの演奏は大好きだが、これから目標にするのはアーシー・スタイルだ。バッキーさんとアーシーでは水と油の違いほどある。両者を混ぜて、というわけにはいかない。一方をとれば、もう一方は捨てなければならない。昔、散々お世話になったバッキー・スタイルは一応卒業したことにし、お役ご免とした。

 アーシーのコピーを始めてみると、テンポの取り方が大変ゆっくりであることに戸惑った。それも滅茶苦茶に遅い。

 私のようにおっちょこちょいで、先走りしやすい性格では、彼の余りのスロー・テンポは結構辛く感じた。どうしても待ちきれず、早く次の音に移りたくなってしまう。テンポが遅ければ、音を採ることは簡単になるが、遅いテンポでもしっかりリズムをキープしながら演奏することは、実は難しい。だがこのゆったり感が出せないと、本場ハワイアンのような雰囲気が出せないのかもしれない。

 スチールギターでスローなメロを弾く場合、しっかりサスティーンを効かせて、一つ一つの音を充分に伸ばしてあげることが大事だ。恐らく多くのアマチュア・プレーヤー(私も含めて)に共通する弱点は、音をしっかり伸ばしきれないことだ。つい早めにバーを上げてしまったり、音をミュートしてしまう傾向があると思う。

 このクセをできる限り取り除くことが、まずは私に課せられた課題だと痛感した。そこで、メトロノームを遅いテンポに設定し(60以下に)、2拍、全拍分をしっかりバーで押さえる練習を始めた。半音づつバーを移動させる。単音を押さえることと、全弦を押さえる二通りを併行して練習をした。やってみるとわかると思うが、なかなか力が入る。15分以上も続けると、左腕が張ってくる。40年のブランクで、演奏する為の筋力がすっかり落ちてしまっているから、とにかくこの筋力を取り戻さなければダメだろうと考えた。演奏するにもスタミナが必要なのだ。クラシック演奏家の過酷な練習量はスタミナを維持するという目的もあるのだと、聞いたことがある。

 こんなことやって、どれだけ効果が上がるのかは分らないが、良くなることを信じてやるしかない。
posted by Boo! at 21:44| 埼玉 ☀| Comment(20) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月17日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 23

 スチールギターの練習を再開して半年ほど経つと、どうにかこうにかピッキングの感触が戻ってきた・・・ように感じた。8本弦にも慣れて、違和感を感じなくなった。

 基礎訓練を続行しつつも、レコードやテープ、CDなどを参考に、演奏したい曲のコピーにも務めた。幸いにというべきか、長いブランクがあったとはいえ、資料には事欠かなかった。もう二度とハワイアン音楽に戻ることはあるまいとずっと思っていて、何度か処分も考えた学生時代と二十代の時に集めたLPレコード、オープン・テープ、カセット・テープなどが未整理のまま山積みになっていた。まさか、何十年ぶりに日の目を見ることになろうとは予想だにしなかった。物を捨てられない性分で良かった(笑)!

 昔はバッキーさんのコピーに夢中だったが、コピーから離れれば決してバッキー一辺倒ではなく、色んなプレーヤーの演奏を集めては、演奏の違いを確認した。その時に聴き込んだ沢山の本場ハワイの名演奏の中でも、ジュールス・アーシーの素晴らしさが抜きん出ており、40年後になって再び登場したというわけだ。

 J.アーシーに照準を合わせ、コピーに励むことにした。目標は「how d'ya do」を完全コピーして演奏できるようにすることと決めた。しかし、いきなりこの難曲をコピーすることなどできっこない。メロがしっかり頭に入っているスタンダードなハワイアンの名曲、例えば、ビヨンとかブルーハワイなどといった曲からコピーを始めた。

 こういう誰でも知っている曲の練習は馬鹿にしたものではない。むしろ、自分の癖がつかめる。何十年も弾いていなくとも、昔の癖は出てくるものだ。私の場合は、つい、バッキー調の癖がひょこひょこ出てくる。不思議なものだ。この癖を綺麗サッパリ洗い流さなければ、アーシー・サウンドにはならない。アー・シーの演奏に自分の演奏を重ねて、間の取り方を研究した。
posted by Boo! at 21:47| 埼玉 ☔| Comment(8) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

スチールギター再挑戦-そのきっかけから現在まで 22

 スチールギターの練習を再開したものの、40年というブランクの長さを痛感した。

 慣れぬ8弦スチール(昔は6弦スチールだったから)への戸惑い、バーさばきやピッキングの見直し、チューニングの研究等々、いろいろな課題が突きつけられた。

 どのような練習方法をとればいいのだろう・・・?

 何といってもピッキングに問題があるから、これを克服すべく、頭を捻った。「今度は和音奏法だぞ」と騒いでみても、その前に単音でしっかり弾くことができなければ意味が無い。その単音も、今や、満足に弾けない有様だ。そこでまずは、単音でのピッキング練習から始めることにした。

 単音ピッキングの基本は、親指と人差し指、または、親と中指を交互にピックすることだと思う。メトロノームを用意し、色々なテンポでピックする練習を始めた。一番上の一番線から1フレットづつずらしながら12フレットまで上がる。12フレットから下に降りる練習もした。

 最初は60くらいの遅いテンポから入り、4分音符でピックする。慣れたら、8分音符にする。60から80、100、120とテンポを速くする。180くらいの速いテンポになると8分では難しいので、4分音符のままピックする。これを1番線だけでなく、全弦で行う。といっても8番線は省いた。この練習だけでもすぐに30分や1時間はかかってしまう。

 空振りしたり、隣の弦をピックしたり、テンポが崩れたり、四苦八苦した。それでもこんな事を毎日のように繰り返していると、ピックしたい弦の感覚が指に馴染んでくる。調子が良いと、メトロノームのテンポとピッキングのリズムが気持ちよくはまってくる。少し上達してきたなという実感が湧く瞬間だ。でも次の日には再び、ボロボロになることも珍しくない(悲)。

 下手な私が偉そうにアドバイスするのもなんですが、大事なことは一つ一つの音をしっかりピックすること。音符分の長さを正確にキープすることでしょう。音符分きちんと伸ばすことは意外に難しい。つい早くバーを上げてしまったり、次の音をピックしたりしがちだ。これは常に頭の中で意識してないと、いい加減になりやすい。また、リズムを正確に掴む為にもメトロノームは必需です。

 単調な練習だが、重要な練習でもある。といいながら、最近は少々、さぼり気味だなあ・・・(笑)。
posted by Boo! at 22:40| 埼玉 ☀| Comment(4) | 過去日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする